二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 薄桜鬼(題名考えます;;) ( No.4 )
日時: 2011/06/15 13:33
名前: 嬬嬬 (ID: JP5iH4Hy)

第二話「すぎむらりりなれす!」


「くふふっ!りあ、ビックリ!江戸時代の人が
ここまで来ちゃうなんて!」
璃會が銀色の髪を揺らし、両手をバッとあげた。
「おい、お前。ここはどこだ」
いかにも、鬼の形相をした土方歳三が、璃會の前に立つ。
「なにって、りあの家だよ?にっぽ…じゃなくて、日本。」
「でもよぉ」
後ろから出て来た藤堂平助が土方を割って出てくる。
「なんで、西洋風なんだよ。
俺たちだって西洋だけど…ちょっと違うよな?」
「うん。この時代は平成。いろいろな文化を取り入れたから
服も、何もかもが変わったんだぁ。君たちは他の時代から
この時代に来てしまった存在。本当は君たちは、この時代では
死んでしまっているんだよ。」
「やっぱりそうなのか…。」
璃會はそんな暗い空気を明るくするように
再び笑う。
「くふふっ、そんなに暗くならなくても、大丈夫だよ?
人はどうせ死んじゃうんだからっ」
「璃會…。」
「まぁ、いい。アンタ達の名は」
斎藤一が璃會達に聞く。璃會がにこっ
斎藤に笑顔を見せる。
「佐々木璃會!とりあえず、刀を扱う者の子孫です。」
「すぎむらりりなれす!」
あははっと璃會が笑いだす。
沖田総司が「面白いこだね」と、笑っていた。
まぁ、ニヤニヤと。
原田佐之助は結構うけたようで、部屋の隅っこ大笑いしている。
「うぅ…。」
李李那ががくんっ
ベットの上に膝をついて、顔あからめている。
璃會は「もう一回いってみよー」とあおる。
「杉村李李那。私も一応、刀を扱う者の子孫です…。」
「ほぅ、誰だ?」
土方は興味を持ったようで、李李那の方を見る。
「・・・・。えと・・・・・・。」
「そういえばー、永倉新八って人はいないのぉー?」
「そういえば、新八っつぁんがいないよな。」
平助がきょろきょろと部屋の中を見回すが、新八の姿は無い。
「李李那は永倉さんの子孫だよぉー?」
「でも、新八の苗字は永倉だぜ?」
原田が疑問を持つ顔で璃會に聞く。
「だって、永倉さんは杉村家の家督を継いで杉村治備て
名乗ったんだよぉ。」
ほぉ…。と皆が納得している中、沖田がまだ疑問を持った顔をした。
「じゃあ、璃會ちゃんは誰の子孫なの?」
「佐々木小次郎。」
「佐々木…。」
「でもさ、新八さんの子孫てことは凄い事だよね。」
沖田が李李那に問う。李李那はハッとして、あわてる。
「そ、そんなことないです!!」
李李那がバッと立ちあがる。そして、首をブンブンと振る。
「永倉さんは凄いです!けど、私、刀扱うの苦手で、
永倉さんの恥になっちゃいます…!
部活の中で一番弱い子にも、すぐ負けて…。」
「李李那は手加減するからだよー。
本当の武士は痛い目にあってるの!なのに、可哀そうだからって
手加減するから…。斬れるわけじゃないんだからさっ」
「でも…。」
「とにかくっ!今はこの人たちをどうするかだよっ」
「あ」
李李那はうーんと考え始める。
「僕たち、此処に住んじゃ駄目なの?」