二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 薄桜鬼(題名考えます;;) ( No.6 )
- 日時: 2011/06/15 17:21
- 名前: 嬬嬬 (ID: JP5iH4Hy)
第四話「りっありあにしてやんよ」
夜の道
「にしてもよぉ」
「んー?」
「夜で歩いてると、けいさつにほどうされるんだろ?
璃會は良いのかよ。」
「母様が婦警で、15年前に死んだけど。」
「ぁ…悪い事聞いたな…。」
璃會がよわよわしい笑顔を原田に向ける。
が、すぐにその表情も鋭い表情に変わる。
「誰だお前…!」
李李那の手を引っ張り、自分の後ろに隠す。
そして、ゆっくりと刀を抜いた。
そこには、瓶の角に隠れていた男が前に一歩出た。
しかし、顔は隠していて観る事は出来ない。
「刀持っていいのはりあ達だけなんだよ?」
「ほぅ…。なら、その法は破っておこう。」
「…。」
「お前の力見せてもらおう。」
「来なよ。りっありあにしてやんよ。」
「どっかで聞いたネタだ…。」
李李那は後ずさって、他の皆に下がるように言った。
平助は納得いかなかったようだ。
「どうしてだよっ、一人で戦わすってのか!?」
「逆にずたずたになるよ!」
李李那はなんとか平助を抑えている。
闘い始めて約五分。
相変わらず状況は変わらず、二人ともニヤニヤしながら
闘っていた。
「燕返し!」
凛っ と声をはり、男の刀をはじく。皆が気がついた時には
もう男の刀は地面に刺さっていた。
「佐々木家厳流の秘剣…燕返し…!」
李李那だけでなく、他の皆も背筋がぞくっとしただろう。
それくらいの威圧感だった。
「ほぅ…。やるな…。」
「終わりだ。Bonne nuit.(おやすみ)」
「そう言うわけにはいかないな。」
男の体がだんだん薄れていき、そして消えた。
「何!?」
璃會はきょろきょろ辺りを見回す。
「消えるなんてありえないだろ?!」
璃會はそれでも辺りを見回すが、やはりもう気配すらなかった。
「ちッ。」
「璃會今のは…?」
璃會は首を振る。そして刀を鞘にしまった。
「怪我は無いのか佐々……璃會。」
斎藤は璃會に近づく。璃會は背を向ける。
「ないよぉ?一くん、そんなに近づいてくるなんてだーいたんっ☆」
「お、俺は別にそう言う訳で近づいたのでは…っ」
「ま、怪我が無いんなら早く帰るぞ。もうほとんど覚えたしな。」
と、土方は歩き出す。
「あれ、土方さん、家逆ですよ?」
沖田がププッと笑う。土方はゆっくり向きを変えた。
「あれ、ひーくん。そっち逆だよ?」
と、璃會の声に、土方が肩をピクッと振るわせる。
「総司ィ!!!!!」
「うわっ、土方さんそんなに声をあげたら、この辺に住んでる人の
迷惑になるじゃないですか。そんなこともわからなくなったんですか?」
「うっせぇ!!てめぇが、大きな声を出させてる原因だろうがぁ!!」