二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: こんにちは 非日常 【銀魂×デュラララ!!】 ( No.3 )
- 日時: 2011/06/19 20:14
- 名前: 苺茶 (ID: kfmvS1ow)
第2話【なめてかかるとだいたい痛い目に会う】
その声を聞いた新八は玄関へと向かう。
そして下にある『スナックお登勢』の住人であるキャサリンから回覧板を受け
取ると、居間に戻ってきた。
「銀さーん、回覧板、また隣のヘドロさん家ですよー。どうすんですか。」
そんなことを言いながらソファに座り回覧板を読み始める新八。
「マジアルか。また通行人ABC作戦で行くアルか。それともこないだ試した『花を買ってついでにさりげなく置いてくる』作戦で行くアルか?」
神楽は定春を撫でながら銀時に尋ねる。
「いや、今日は『そこらへんの子供に餌付けして届けさせる』作戦で行こう。なんつったっけ、大五郎君?そいつに頼もう。」
銀時はそう返した。
「それ、失敗したじゃないですか。普通にとどけましょ、ヘドロさん悪い人じゃないんだし。…ん?」
ふと、新八の視線が一か所へ注がれる。
「新八ィ、何かいい仕事でもあったアルか?それとも安い眼鏡でもあったアルか。」
「いや、そうじゃなくてさ…。ホラ、これ。」
そう言うと新八はトントンと一か所を指さす。そこにあったのは、
『●月△日より、かぶき町へ池袋の選ばれた方が視察に来るそうなので、お暇な方はガイドをしていただけ無いでしょうか。2名は決まっておりますので、後3〜5名程、お願いします。*報酬もございます。連絡先 ○○—△□×○』
という求人届けだった。
「どうします?報酬ですって。……あれ、銀さん、神楽ちゃ」
新八がそう振り返った時、二人はすでに、
「あ、もしもし?万事屋銀ちゃんですけどぉ。…はい、そう、その何でも屋ですぅ。ガイド引き受けるんで、よろしくお願いしまーす。…はい、失礼しまーす。」
「お菓子もヨロシク頼むネ。観光=お菓子ネ。」
電話のダイヤルを回していた。否、回し終わっていた。
「ってはやっ!決めんのはやっ!どんだけ報酬に目ェくらんでんですか!」
「善は急げだよ新八君。それに家計ヤバいっつったのおまえだろ?」
確かに、数十分前にはそんなようなことを新八は言っていた。
「そうネ、たかだかガイドアル。んなもんで報酬は儲けもんアル。」
神楽もそうだそうだと言わんばかりに新八へ言葉を発する。
「まあ、確かに。たかだかガイドですもんね。しかもかぶき町だし。簡単に終わりますよね、きっと。」
新八も納得したようで、ソファに座りなおした。
だが、3人はまだ知らなかった。ガイドは、たかだかでも、簡単に終わりも、しない、ということを。