二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケモン 七つ色の救助隊(オリキャラ募集) ( No.37 )
日時: 2011/06/26 11:31
名前: ホロ (ID: Y8BZzrzX)



6話 更なる乱入者



「じゅな!見つけたぞ!」
「!?」

事情を説明しようしたその時、新たなるポケモンが4匹のいる場所に躍り出た。

「じゅな!大丈夫か!」
「カイトさん!?」

じゅなが驚きの声を上げる。ゆうも、ティーガも、ルナも、言葉を失った。出てきたのはヒトカゲ、だろう。でもおかしい。

「同じ色…」

白銀なのだ。肌の色が。通常のオレンジ色ではない。尻尾の炎も青白い。目が、ギラギラと紅く光っている。強い殺意と怒気を宿らせて。

「じゅなをよくも…お前等、覚悟は出来てるんだろうな…?」

カイト、と呼ばれたヒトカゲは3匹に向かって視線を飛ばした。凄まじい殺気に怯む。ゆうは、怯えてしまって後ずさりすら始めていた。

「……」

先程の自分と同種のものとは違う。大切な物を傷つけられた怒り。許さないという感情。嫌と言うほどゆうたちに伝わる。

「ゆうちゃん、下がって」
「そうよ、ゆう。大丈夫」
「え?ティーガさん、ルナ…?」

ティーガとルナがゆうの前に立った。その視線から彼女を守るように。庇うように。

「どういった事情があるか知らないけど、ゆうには手出しさせないわ」
「そうだね。ゆうちゃんも悪いけど、でもだからって叩きのめしていい理由にはならない」
「許さねえ…。じゅなに手を出したお前等は、絶対に許さねえ!」

カイトの怒りと、ティーガ、ルナの気持ちがぶつかる。ゆうは、怯えながら、理解できなかった。なんで、わたしなんて助けてくれるの…?

バチッ、バチッ、とティーガの電気袋が放電を始めている。やばい、あれは本気でティーガさんが戦う前触れ、とゆうはビビる。

「待ってカイトさん!まだ、理由を」
「何でもいいだろ!俺は、じゅなを絶対に守る!この手で!」

カイトの力強い宣言、それはバトル突入のゴングの代わりとなる。





バチィンッ!!

「おわっ!」
「やるね!」

ティーガの雷撃をカイトは間一髪で全て捌ききっている。何ていう速さだ。あのティーガの雷撃を全てギリギリといえ回避している。

「クソ!反撃できねえ!」
「させるわけないでしょ!」

ドカァァァァン!

ルナの溜め無しの破壊光線。しかしカイトは避ける。もう森の中は戦場と化している。3匹のポケモンのバトルで木々は焦げて、地面に大穴がそこらじゅうにぽっかり開いている。

「調子に乗んな!」

キレたカイトの口から蒼い炎が毀れた。そのままカイトが口を開く。

ごぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!

「なっ!?」
「え!?」

二人の動きが止まった。容赦なくそこに迫る蒼い炎。ゆうの目には、このままでは二人が、自分を守ってくれるために戦ってくれている二人が、やられてしまう。そう見えた。その瞬間、頭が真っ白になった。

「やめてぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

蒼い炎の前に躍り出る。ティーガも、ルナも当然びっくりした。

「ゆうちゃん!?」
「ゆう!?」

ゆうの回りに、緑の色の壁が生成、瞬時に3匹を覆い尽くす。そして分厚いシェルターのような形になった。
果たしてゆう自身、気付いただろうか?少し、自分の体が発光していたことに。