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〜プロローグ〜
　夕暮れ時。
　
　ピンク色のおさげ髪を揺らしながら、弾むあしどりでかける少女がいた。服はまだ作業着。どろっぷ村にまだ引っ越してきたばかりだということがわかる。

　彼女がバス停の前で足を止めると、さっきよりもっと目を輝かせた。



「わぁー…、ここから行けるんだ」




「あれ、スイレンちゃん。今からお出かけ？？」



　スイレンと呼ばれた少女がふりかえるとそこにはどろっぷ村の住人・グルミンがいた。



「うん。今やっとバイトが終わったの。だから、街に行けるのが楽しみで！」



「そっか、でも遅いから気をつけてね！！」



「うん！」



　スイレンがグルミンと別れると同時にバスが来た。スイレンは胸の鼓動をおさえながら、バスのステップに足をかけた。