二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【REBORN日常】Distance【コメオリキャラ募集】 ( No.126 )
日時: 2012/01/30 19:56
名前: 北大路 ◆Hy48GP/C2A (ID: vkkVQEZj)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

#31「ステーキ食楽部(クラブ)」


席を移動し、ユウは美緒の隣で
ヴァリアーの面々と向かい合うという奇妙な状態になっている。

「えっと、あたしは撫川律花(なでがわりつか)って言うの!」
「如月ユウです」
「安達美緒でーす」

何か安いコンパみたい、とユウはふと思った。
まあ男性陣は全員ほぼ無言だったが。

「ボンゴレの知り合いか……」

背中にパラボラのようなものを沢山背負っている男が言った。
合計8本。思いのほか幅を取るので邪魔で仕方ない。

「何で傘そんなに持ってきてるんですかー? 晴れてるのに」

美緒が大きな声でヒゲオヤジに言った。
ヒゲオヤジに睨まれた。

「コレは傘などではない!」
「傘じゃん?」

ヴァリアーの幹部相手にタメ口を利いている美緒に、
ユウはもう見ていられなくなってこう言った。

「すんませんバカで。ところで素敵な……パトラッシュですね?」

テンパったユウは、とっさに「パラボラ」と言おうとして
「パトラッシュ」と言ってしまった。どこの犬だよ。

「こんのクソガキ共め……ミンチにしてやる!」

しまった、怒らせてしまった。
しかし意外と大人げの無い奴だ、とユウは思った。
が何も言わなかった。

「ボルタ・ク……」
「レヴィ、ダメよそんなことしちゃあ」

ゴツいオネエが止めに入った。
ゴツいヒゲはおとなしく引き下がったが目は怖かった。

「ししっ、こんなガキに腹立てて大人気ないのもいい所だよ」

ナイフ王子が言った。

「全く持って同感! レヴィ、楽しく食事しよ!」

律花が言った。ヴァリアーの紅一点、綺麗な人。

「……律花さん、女子一人で大変じゃない?」
「ううん! サエリがいるし!」

美緒が早くもタメ語に。
誰とでも打ち解けられるのがいい所。
というか、敬語を使えないだけなのだが……。

「さえり?」
「隊長の妹! 可愛いんだ!!」

ユウはふっと思い出した。
そーいえばツナたちから聞いた「ロン毛」の男が居ない。

「そういえば……スクアーロだっけ、どこ行ってるんですか?」

ユウが質問した。

「ん? イタリア行ったよ! ユウちゃん、結構ヴァリアーについて知ってるの?」
「時々ツナ達から話は聞いています」
「先輩、ツナとか獄寺、山本、あと笹川兄妹とかと仲いいですもんね」

ユウ、美緒、律花の女子達でガールズトーク。
遠巻きに眺める男達。

「ムム……、臨時の出動みたいだよ。追加料金貰わないと」

突然フードの赤ん坊が言った。

「やばっ! じゃーね、ユウちゃん、美緒! 皆行くよー!」

そう言ってヴァリアーの面々は去っていった。

「私、スクアローンに会ってみたかったです」
「スクアーロな、何だアローンって」

ユウはふとテーブルに視線を向けたら、視線の先には伝票が置いてあった。
急に不安な気持ちになりつつも、こっそり裏返してみた。

『領収書 

 \52,320—
 お食事代として

 素敵なステーキハウス 店長』



「ふざけんなあああああ!!!!」

ステーキハウスに、ユウの絶叫がこだました。
美緒はそれを、変な物を見るような目で見ていた。

「先輩、よろしくおねがいします……」

そして逃げようとした美緒だったが、

「待てこのバカアァ! 割り勘だああああぁぁぁ!」


如月ユウ、今日の損失。

現金26,160円、因みに小遣い30,000円より出費。
部員、特にクラリネットパートの信頼。

逆に、得た物。

律花のメアド。
ヴァリアーとの面識。

以上。