二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【REBORN日常】Distance【イラスト募集】 ( No.130 )
- 日時: 2012/02/10 19:38
- 名前: 北大路 ◆Hy48GP/C2A (ID: vkkVQEZj)
- 参照: http://www3.hp-ez.com/hp/distance-urabana/
#33「そうか、チョコは手作りが嬉しいか」
まさか先輩の分のチョコレートが、
最近仲良くなった律花の物になっていたのか。
しかも先輩、後輩達が必死こいて練習してた時に。
「ご、ごめんなさい先輩」
「律花は喜んでた?」
喜んでいてくれればせめてもの救いである。
「あー、はい」
「本当に?」
「……はい」
*
律花からのお返しをとても強く望みつつ、美緒と別れて家に帰った。
そして買って来たチョコ達を冷蔵庫に保管した。
「お前さん、本気でチロルチョコだけかい?」
「当たり前ですが」
そういってユウは自分の部屋へ戻った。
*
数日後。
京子とハルが家に来た。
もちろんチョコを作りに来たのだが。
「ハルは、大きなハートのチョコをツナさんと、
あとユナちゃんと京子ちゃんにプレゼントです!」
「ハルちゃんのチョコ、楽しみだね!」
「湯煎する時にお湯入れちゃだめだかんなー」
台所はチョコレートの匂いでいっぱい。
コレこれぞ女子会といったところか……?
「分けておくれ」
「黙れチロルチョコ」
リビングから台所の乙女に茶色い?声をかけるユウ。
一瞬で黙らせられ意気消沈。
「けっ、ちなみにあれチロルチョコじゃなくて
『千口ノレチョコレート』だってよ」
「せんくちのれ」チョコレートとは、
よく出来ていると思いませんかね? とはユウの弁。
「何だよそれ」
「はひ! ユナさんつまみ食いしましたか?」
ユナの口周りにチョコがわずかだが着いていたのを
目ざとく見つけたハル。
「あら、バレた」
「後で食べられるから大丈夫だよ」
楽しそうに笑う3人組。ユナがクロームなら最高だわ。
とユナはふと思ってたが、何だかユナの視線が怖かった。
「それにしてもさー」
ユナが言った。
「律花は私にチョコを返してくれると思うか?」
素朴な疑問だった。
「お前がイタリア行けばいいじゃん、恵作の敬愛する……何だっけ?
エーノじゃなくビーノじゃなく、シーノでもなく……」
「ディーノか」
「それだよ分かってたよ」
ユナの渾身のボケのつもりだったがあっさりツッコまれた。
姉妹って何だか似ている気もするが。
「美緒でいけるんなら大丈夫」
「じゃあお前も巻き添えな」
「なんでやねん」