二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【REBORN日常】Distance【ネタくれネタを】 ( No.134 )
- 日時: 2012/02/20 18:16
- 名前: 北大路 ◆Hy48GP/C2A (ID: vlinVEaO)
- 参照: http://www.tbs.co.jp/stepfather/
#35「ステップシスター・ステップ」#1
毎週月曜午後8時TBS系列で放送中の、
「ステップファザー・ステップ」とは全くもって別の作品であります。
なお「ステップファザー・ステップ」については参照のサイトをどうぞ。
*
部活のミーティング中。
朦朧とする意識の中で、ユウが聞き取れたのは
「根気」「負けん気」「マッキー」と言う単語のみ。
一体何の話なのかと考える余地すらないほど眠たかったユウ。
「これでミーティングを終了します」
顧問がそういったのははっきり聞こえた。
だがその後に「起立、礼、ありがとうございました」をした覚えは無かった。
そのまま家路に着いたのはうっすら覚えているが、
誰と帰ったか、何を話したかは覚えていない。
やがて家について、家の玄関を開けて。
そのドアの先に、浅葱色のなんとも言えないセンスのスニーカーがあった。
この色でユウは現実に引き戻された。
「ユナー、『爽健美紅茶カラーのスニーカー』当たったのか?」
『爽健美紅茶カラーのスニーカー』とは、
『爽健美紅茶』という浅葱色のラベルのペットボトル紅茶の
キャップの裏のコードを入力すると2000名に当たるというどっちでもいいオマケ。
家の中からは返事が返ってこなかった。
お母さん? いや、流石にこんな色履かないぞ。
お父さんは今イタリアだしな。
不思議に思いリビングに行ったら、
誰かがソファにドカンと座り込んでいる。
「ユナー」
そう言ってユウはソファに座っている人物の肩を叩いた。
しかし……白っぽい銀色の髪。しかもピンピンと立っている。
何に目覚めたんだアイツ。
「初めまして、如月ユウちゃん」
目の下にアザのようなものがあった。
この人物はユナ、ではなくユナ好みのイケメンだった。
「……警察呼びますよ」
「まぁまぁ落ち着いて、おとなしくしてれば何もしないから」
喋り方、体格からして男だな。
とっさにユウは通帳と印鑑の入った引き出しの中を確認した。
盗られてはいなかった。……何が目的だろう?
「ねぇユウちゃん、綱吉君と友達なんでしょ?」
何故私の名前を……。そう思いつつ彼の方を見た。
出来るだけ目をあわさないように。
「てゆーかアンタ何者?」
「今僕が質問してるんだけどなあ」
この男は何者だろう?
「まあそうですけど」
気圧されてユウは答えた。
「フフッ……家まで連れて行ってもらおうと思ったけど
流石にもう遅いし、それにアポなく訪ねてもきっと相手にされないと思うしなあ」
「そりゃアンタみたいな浮いた奴、家に入れたくないし」
現に如月家には浮いた奴が家に居るが。
「僕は白蘭っていうんだ、よろしくユウちゃん♪」
「……ああこちらこそよろしく、え? 何がよろしくって?」
嫌な予感しかしなかった。
だが白蘭は平然としていた。
「綱吉君に会えるまでここに居るよ」
よろしく頼めなかったが命は惜しかったので
泣く泣く要求を受け入れてしまった。