二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【REBORN日常】Distance【白蘭が居候するようだ】 ( No.144 )
日時: 2012/02/27 18:36
名前: 北大路 ◆Hy48GP/C2A (ID: vlinVEaO)
参照: http://www3.hp-ez.com/hp/distance-urabana/top

#39「中華料理店にて」


2時某日。

何か訳あり気な顔して、突然リボーンが「いつもツナが世話になってるから褒美をやる」と如月姉妹に言ってきた。

素直に嬉しかったから、何の疑いもなく
その「褒美」とやらを頂いた。

リボーンの手には、小さな紙切れが一枚。やな予感がしたが、その紙切れには、こうあった。

『「並盛中華飯店」で使用可能な
 特別割引券(会計より80%OFF)
 2月末まで有効』

如月姉妹は飛び跳ねて喜んだ。

期限が2月末までだったので、いっそのこと今日行こうということになり、
なら恵作とかディーノも誘おうか、ということになり、じゃあいつものメンバーで行こうということになった。



中華街でも有名な「並盛中華飯店」。
店はそこそこ混んでいた。

店の雰囲気は、平安時代の日本の宮廷を思わせるものがあった。

中華飯店の店だよな? と一瞬ユウは不安になった。
だが各テーブルには、あのぐるぐる回る円卓が置いてあったので心配はない。

「すげーよ、円卓が置いてある!」

始めて見た円卓にテンションが上がったユウ。

「まあ中華料理店だからな」

だがユウの感動は獄寺にあっさりと崩された。

レジのお姉さんに案内された一行は、
10人掛けのデカい円卓の前まで案内された。

「ご注文お決まりでしたらこちらでお願いします」

そう言ってお姉さんは手前にあったベルを指して、
忙しそうにレジまで戻っていった。

「あたし杏仁豆腐ー」

あろうことかいきなりデザートのユナ。

「お前正気か」
「今は頭痛なんだよ、ユウ君」

「じゃあオレは海老チリでお願い」
「うーん、じゃあ私も海老チリで」

ツナと京子が言った。

「俺はマーボー豆腐で!」
「餃子、ニンニク抜きで」

山本と獄寺が言った。

「ハハッ、じゃあ半チャーハンと醤油ラーメンで」
「じゃあオレは……ピザで!」

王将か何かと勘違いしているのか、ラーメンを頼む恵作と、
中華料理店に来てまでピザを頼むディーノ。

「何でまた……」

取りあえず、みんな注文が決まったようだ。

ユウは、ベルを鳴らした。

「ご注文おきまりですか?」

間髪を入れずに、チャイナ服を着た、
見たことある金髪の童顔の少女が来た。洒落じゃないよ。

「……あんた何やってんだ」
「バイトだけど」

他でもないアリスだった。