二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【REBORN日常】Distance【早めのバレンタイン】 ( No.176 )
- 日時: 2013/01/27 17:04
- 名前: 北大路 ◆Hy48GP/C2A (ID: cFR5yYoD)
#53「北大路の暇人レポ_inイタリア」
北大路がカメラ持って突撃しますよ。
ちなみに、情景描写と北大路のセリフがごっちゃになりやすいので注意。……できないか。
*2月14日午前(現地時間) イタリア
@アジト入り口
ヴァリアーのアジトでは、ただ静かに時間が過ぎてゆく。
『佳景寂寞として 心澄みゆくのみおぼゆ』ってな感じである。
「…」
天の声も気にせず、各々マイペースに過ごしているようだ。
「……」
今日は、特に任務があるわけじゃないので、それぞれ好きなように過ごしているのだ。
「……」
2月14日だからといって、何がどうなるとかそんなことは特には起こらなかった。
とりあえず、一人ずつ突撃しますよー。
@ベル
「……」
長テーブルに突っ伏しながら、チェスを打つ堕王子。
「誰が堕王子だ」
やっと喋った……。
堕王子は、一番上の列の左端の白のポーンを置き、その右横にあった黒のクイーン、ルークをつまみ、白の駒に変えた。
そして、今度はその下の列——左から白のビジョップ、黒のビジョップ、黒のキングが並んでいる——の黒のキングの1つ左横に、白のルークを置いた。
そして、その列にあった黒の駒を、全て無作為に選んだ白の駒に並べ替えた。
あれ? ……これ、オセロか?
「しし、フツーにチェスやってたら飽きたんだよ」
なるほど。白と黒だからね。相変わらず乏しいね、アイデア。
「王子に対して相変わらずって何? 針千本のサボテンにしてやろーか?」
すいません。ごめんなさい。でもあんまり単純だったもんで。
あぁ、睨まないで。おっかないんだから……。
「王子以外にも、ヒマな奴いるんだから、そっちイジって遊べよ♪ あの雷髭オヤジとか」
ほほう、あんまりイジられ慣れてないのか、フランがまだいないから……。
「……?」
あ、まあいいか。
じゃあ雷髭オヤジの所行きますねー。
「……やっと消えたか」
堕王子は、ちょっと怖い独り言を呟いたが、またチェス盤で一人オセロを始めた。
なるほど、相当暇なんだな。
ナイフのような視線が、背中に刺さった感じがした。
と思っていたが、実は本気でナイフを構えていた。
……恐ろし〜い。
@レヴィ
おや、意外とベルと近い位置にいたのか。気付かなかったわ。
「ハァ……」
濃い顔のオッサンがため息をついている。非常に綺麗ではない画だ。
「貴様……何しに来た?」
若干口調がイラついている。
綺麗ではない画だとか言ったから?
「あ、ところで……ボンゴレの……き…………ゃ…………………ぇと……………ぃか?」
あれ? 声量が急に落ちた?
マイクが音声拾えてないから、もうちょい声張って?
てか、よく見たら顔が紅潮していた。
やはり綺麗とは程遠い画である。
「だからだなぁ……霧…………しゅ……しゃの…………ょこ……ぇと」
さっきよりは声量が上がったが、それでもまだ聞こえない。
……はっきり喋れー!!
「だから……、ボンゴレの霧の守護者の、手作りチョコレートとか預かってないかって」
やっと聞き取れたと思ったら、そんな事かよ……。がっくし。
思わず肩を落としましたよ、ったく。
「ムッ……、他言は無用だぞ?」
言わねーよっ!! バカヤロー!!
「で、預かってないか?」
糸目なレヴィだが、何故か今まで見たこと無いくらいに目を輝かせて聞いてきた。
「ない、ついでにM.Mもないよ」
レヴィは、ちょっと残念そうな表情だったが、「やはりな」と呟いた。
……では最後に、私が予てから気になっていた事を訊いてみるとするか。
「何だ」
……ボスとクローム、どっちが好き?
「!! ……待て、時間をくr」
表情が……恐ろしい。
@マーモン
アジトの廊下に出た途端に、マーモンと出会った。
もっとも、向こうは待ち伏せてたらしいが。
「ムム……、レヴィの質問の答え、聞かなかったのかい?」
うん、まるっとさくっと聞いてないよ。
もしかして、マーモン……さっきの話聞いてた?
「うん。ボクも予てから気になってはいたんだよね」
でしょ? だけどあのオヤジ、優柔不断なのかな、かなり迷ってたよー。
「どっちも選べないくらい大事ってことなんじゃないの?」
で、それをネタに強請りでもするの?
「まあ、ゆくゆくは金になりそうなネタだからね……」
使わない手は無い、ということか。
あらま、恐ろしい赤ん坊だことー。
「キミも、他人事だとか思わない方がいいよ」
恐ろしい……。
「これ以上の出演は、一分につき……ギャラを貰うよ?」
うん、分かった。もう他行くわ。
……恐ろしい赤ん坊だぜ。
@ルッスーリア
こちら、ダイニングスペース。
綺麗なキッチンから、甘い香りが漂ってきますよー、いい匂い。
「んまぁー♪ 誰かと思えば北大路じゃなーい♪」
カウンターキッチンから現れたのは、ヴァリアーのおしゃれ番長(?)、ルッスーリアである。
愛らしいピンクのエプロンが、これまたすごく似合う。
「バレンタインチョコ作ったのよー、良かったら1個いかが?」
ルッス姐は、冷蔵庫からバットを取り出す。
その上には、小さな可愛らしいチョコが沢山乗っかっている。
「うふっ、姐さん特製のプロテイン入りミルクチョコよー♪」
あ、プロテインいりか。へえ、凄いね、遠慮しとくよ。
「こんなに美味しそうなのに?」
いや、だって、プロテインでしょ? 嫌だ嫌だ絶対嫌だかんな!!
「いいじゃない、1つだけ♪」
要らないですってぐへろっ
(編集によりカットされました)
吐きそうな北大路に、スタッフ……てかツナが必死に、「まとめて!」と書かれたカンペを指差している。
……いじょう、きたおーじひまレポを、おわります……ぶごほっ
@アジト入口
「う゛おおおおおい!! 取材が来るって言うから待ってたのによぉ、インタビュアーが倒れてるたあどういうことだ?!」
普段以上に、髪の毛を入念に手入れして来ていたらしいスクアーロが吠えていた。
実は最後まで作者が忘れていたのは内緒、ね?
「う゛おおおおおおおい!! 北大路表へ出ろおおおお!!」
*