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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【REBORN日常編】星の数ほどにも月すぎた嘘もきっといつか ( No.19 )
- 日時: 2011/08/19 16:27
- 名前: 桜庭 ◆Hy48GP/C2A (ID: udZFMs3r)
- 参照: http://ameblo.jp/peace0913/
#10「タイミングをみましょう」
苛立ち混じりに歩く町はまるでモノクロだ。ま、本当に白黒じゃないけど。苛立っていると事の有り難味には気づかないものだと言うが、今の私もそうかもしれない。
この思いを頭から断ち切るべく、音楽でも聴いて今は落ち着いていこうかな。
ポケットから音楽プレイヤーを取り出して、絡まったイヤホンはほどかないでそのまま耳に装着した。
『夢じゃないあれもこれも その手でドアを開けましょう』
ランダム再生機能は気分も場所も時間も関係なし。適当に曲を順番に再生する。
こんな苛立ちの気分に「ultra soul」か。悪くはないんじゃない?
『祝福が欲しいのなら 悲しみを知り 独りで泣きましょう』
今の自分には祝福より、もっと他のものだ。でも、このフレーズを聞くたび少しずつボルテージが上がる。
『そして輝…』
来る。ボルテージがグイグイ上がってくるのが、自分で分かった。
「ウルトラソウル!!」
ボルテージが一気に下がって落ちた。思わずプレイヤーの一時停止を押した。
「ちょっと早えーよリズム音痴」
「ちょっと遅えーよ遅刻野郎」
聞いたことのある声だった。声の主は獄寺だった。
「つーか、何で『ultra soul』なんだよ?」
「知らねーよ、ランダム再生だっつーの」
そういうと獄寺は諦めたかのように山本や京子やチビさんの元へ行った。
「はひー、お姉さんはどうしたんですか?」
ユウ一人で居るのに気付いたハルは、不思議そうに言った。
「妄想の果てに墜ちましたー」
「ま、またですか……?!」
アナタがそんな事言える立場ですか? と言いそうになったが、ユナの妄想はハルを越えてる。色々と……。
「ユウ!」
呼ばれて振り返った先には、茶髪に金メッシュの背の高い男が居た。
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