二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【REBORN日常編】Distance【オリキャラ募集】 ( No.40 )
日時: 2011/08/30 17:59
名前: 北大路 ◆Hy48GP/C2A (ID: Qs8Z87uI)

#13「任務よりバカンスでしょう(恵作サイド)」


いつの間にやらリスは、ユウと一緒にイケメンを追ったユナを追って、どこかに消えていた。
とりあえず、水に入って遊ぼうと立ち上がったら、シーブリーズとかタオルの入った鞄から何か聞こえた。

『ウシウシモグモグ ぎょうざ牛丼♪ギョーギョーパクパク ぎょうざ牛丼♪』

紛れもなく、それは自分の携帯電話だった。
ランボとイーピンの視線を感じた。気がした。

シルバーの折りたたみ式の古い携帯を見るたび買い換えたい衝動に駆られる。スマホスマホ。
画面には「着信 千華」と書かれていた。

「もしもし、樫野ですが」
「樫野さん、今すぐイタリア本部の方に戻ってきてもらえないかしら?」
「え?! 今?!」

今からプールで楽しんで遊ぼうと言うタイミングで、招集がかかって来た。俺はうなだれた。

「ディーノさんもってこと?」
『ボスは、出来れば今は連れてこないで欲しいの』

……うん? 
普段ならば「樫野は置いてボス連れて来い」だったのだが、今回に限って逆だった。

「何で?」
『ベロニカがボスのボックス、間違えて失くしたみたいなの』
「はああ?! 何やってるんのあのオッサン!?」
『とりあえず、至急帰ってきて』
「つってもイタリアだろ?」

叫んだが返ってきたのは「プープー」という不通音だけだった。
あのオッサン、それでも右腕かよ?!

とりあえず、イタリアに戻らないといけない事を、ハル、了平、山本、獄寺の泳ぎを教えてもらっているツナに伝えた。

「え? 急に?」
「じゃ、ディーノも帰るのか?」

あのオッサンの失態を話すと、いずれディーノさんの耳に入ってしまう。
離さない方がいいだろうが、俺だけ帰ればややこしくなるだろう。

「あー、ちょっと千華から電話があってな、帰らなきゃならないんだけで、ボスは連れて帰るなって……」
「何でまた恵作さんだけなんですか?」

……あ。
ついうっかり口が滑っちゃいました。やってしまった。

「そ、その……」

急いで口実を探した。
ボスの誕生日会……ボスの誕生日は2月4日……だから無理か……。
ロマーリオ……7月21……でもそれならディーノさんも連れて行くべきだし……ああ、どうしよう?