二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

クリスマス編「逃走中もまた闘争中」3 ( No.83 )
日時: 2011/12/19 18:12
名前: 北大路 ◆Hy48GP/C2A (ID: vkkVQEZj)

#クリスマス編「逃走中もまた闘争中」3


「あれ、ここ……?」

先ほどまではただの神社だったのに……。
今やここはお馴染みの並中と同じような形の、校舎とグラウンドのある場所に着いたようだ。

「……」

並中かと思ったが、雲雀が無言だったから多分違うか。

「あれー? ここどこー? ランボさん迷子ー?」

ランボやイーピンがあたふたしだした。
彼らにとっては見知らぬ場所だから無理ないか。

「おい月村、何だここは?」

獄寺がメンチを切った。
同じく雪猫もそんな感じで「どこだにゃ?」と睨んだ。

「つ、月岡だ……」

名前のミスを指摘。こっちは、ここがどこか知りたいの。
アナタの名前は、まぁどうでもいいの。

「オホン!……ここは、並中を再現した、ただのセットだ」
「窃盗? オッサン前科有るの?」

恵作が恥ずかしげも無く言った。
セットと窃盗、確かに似てはいるが。

「セットだよッ! ……で、これから貴方達には、20分間の逃走中に参加して頂きます」

柄にも無くキレたであろう月村さん。
あ、違う月岡さん。

「逃走中?」
「ええ、そうです」

辺りは騒然となった。無理もないか。

「黒の封筒を受け取った方には『逃走者』として、
 白の封筒を受け取った方には『モニター』としてゲームに参加して頂きます」

*以下ルール説明

逃走時間は20分。

*逃走者

セットの並中内で、ハンターに捕まらないよう
とにかく逃げる。何でもいいから逃げる。

*モニター

10人の逃走者の中から、逃げ切れそうな人を予想。
当たれば特典がついてくる(月岡いわく)。

ハンターは3人。
OPゲームはナシ。開始30秒にハンター解放。

なお、自首については、
このゲームのみ存在しないものとみなす。
だって20分しかないんだもん。



「と、まあこんなところです」

一通り説明した月岡は、マントの中から名簿らしきものを出した。

「参加者の確認をします。名前を呼ばれたら返事してください」

朝のホームルームの出席確認みたいな光景だった。
担任が黒マントなのが不自然だが。

「逃走者、如月ユウ、栗鼠天魔、樫野恵作、山本武、雛道雪猫、ランボ、イーピン、雲雀恭弥」
「「「はい」」」

読みにくい漢字にやや戸惑う月岡。
頑張れ、後7人だよ。

「笹川了平……」
「あ、お兄ちゃんの……笹川良平の代理で、笹川京子です」

実はあの極限男は、「極限にワケが分からん」と言って参加を拒否。
アイツらしいといえばアイツらしいが。

「……承知しました」

かわいい少女に話しかけられた月岡は、
どこぞの家政婦のような返事をした。家政婦のツキオカ。

「沢田綱吉、獄寺隼人」
「「はい」」

「くろーむ……どくろ? えー、アリス・クイーン、三浦ハルマ…あ、ハル……国守 千華」

戸惑いまくりで、思わず俳優の名前を言っちゃった月岡。
イマイチ、キャラが安定してないな。
安定させてやるのが作者の仕事だが。

「以上です、では白い封筒を受け取った『モニター』の方はコチラです」

そう言ってまた両手を広げた。
月岡と、獄寺、クローム、アリス、ハルと千華は眩い光とともに姿を消した。

「あ!! 消えた!?」

オドロキの連続で、リスはやや興奮気味。
リスに限ったことではなかったけども。

『あー、テストです……、それではゲームを開始しますよ』

事前にマイクテストしろ月む……月岡。

『ではー、逃走を開始してください』

*00:00