二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【イナイレ】 We are player ! ( No.6 )
- 日時: 2011/08/05 13:20
- 名前: ろくもり (ID: UfUkp6Ds)
3話=帝国学園=
梓と庵が双子だと判明し、チームメイト達は2人に「何故教えなかった」と問い詰めたが
双子は口を揃えて「だって聞かれなかったし。」と白々しく答えた。
そんな双子の回答に動揺と呆れを両チームとも纏わせながら雷門と帝国の練習試合が始まった。
前半が終了した今、点は10対0と帝国が圧倒的力を見せ付けていた。
帝国の力に雷門の選手達は捻じ伏せられ、立つことすらやっとのことだった。
そんな絶望的な状況の中、後半戦は始まった。
「デスゾーン・・・・開始・・・・!」
後半戦が始まった直後に鬼道は口角を怪しく上げてそう言った。
鬼道の言葉を聞き取った佐久間、寺門、庵は雷門側のゴールまで一気に上がり、空中で三角形を作りながら周り、3人同時にボールを蹴った。
「「「デスゾーン!!!」」」
3人が蹴ったボールは勢いよくゴールに突き刺さった。
円堂も体ごとゴールネットに吹っ飛ばされてしまうほどだった。
それからも帝国の激しい攻撃はやむことはなく、雷門の選手達は円堂を抜いて全員立ち上がれなくなっていた。
そして帝国の主旨は“点を奪う”ではなく“円堂を潰す”ことに変わっていた。
そしてまた円堂に向かって勢いよくボールは向かってきた。
・・・・が
「「円堂!!!!」」
「梓っ!?風丸っ!?」
梓と風丸が何とか立ち上がり両サイドからボールをクリアした。
ゴールは防いだものの2人は大きなダメージを受けその場に倒れてしまった。
「すまない、円堂・・・これ以上はもう・・・っ」
「あとのゴールは・・・任せたぜ・・・」
円堂は2人の言葉に頷き、2人をゴールの外に運んでから声を上げ。
「梓、風丸・・・お前達の頑張りを無駄にはしない。このゴールはオレが守る!!!!」
円堂の強い意思でボールを止めることが出来そうになったが帝国の力は弱まらず、激しい攻撃が再び続いた。
そんな時、フィールドに一人の男が姿を現した。
「やっと来たか・・・豪炎寺」
「ご、豪炎寺!?」
フィールドに現れたのは、豪炎寺だった。
鬼道はこの時を待っていたかのように、円堂は驚きを隠せずにいた。
円堂は立ち上がろうととしたがよろめき、それを豪炎寺に支えてもらいながら何とか立ち上がった。
そしてまた豪炎寺も加わり試合は再開された。
だが帝国のシュートの威力は落ちることなく円堂に向かってきた。
しかし・・・
「ゴッドハンド!!!!」
円堂はシュートを止めた。
そしてそのボールを豪炎寺に託した。
「行け!豪炎寺!!」
「ファイアー・トルネード!!!」
豪炎寺のシュートは帝国のゴールに凄まじい威力で突き刺さった。
それから試合の流れは変わるかと思いきや、帝国側から試合放棄を言い渡されて練習試合は終了。
豪炎寺も「今回限りだ」と言って立ち去ってしまった。
練習試合も終わり、梓は円堂たちに雷々軒に寄っていこうという誘いを断り、人目に付かない廃墟のような建物へ来ていた。
「・・・もうとっくに壊されてると思ってたけど、まだ残ってたのか」
梓はそういって少し懐かしそうに微笑みながら建物の中へ入っていった。
奥の方へ歩いて行った時、何か別の足音がした。
梓はそれに気付き警戒しながらも声を発した。
そしてゆっくりと振り返ったその先にいたのは・・・
「誰だ!!って・・・え?
・・・・・・庵?」