二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 第五十七話 友との勝負 ( No.161 )
- 日時: 2012/11/11 23:15
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: a8bifGsH)
六個目のバッジを貰い、ジムを出たレオ。すると、
「あれー? レオじゃん。ラビンジムに挑戦したんだ?」
幼馴染、チヅルがジムの前にいた。
「ああ。ちょうど今勝ったとこ」
レオはそう言って、ハダルバッジを見せる。
「ほおー、すっごいねー。私が始めて戦ったときは勝てなかったんだよ?」
「そう言えば前にそんなこと言ってたっけ。確かに強かったよ。ところで、チヅルは今からリベンジ?」
「うん。そのつもり——だったよ」
この時点で語尾が怪しい。バトルしようぜとか言われそうな気がする。
「でもさあ、レオはスミレさんに勝ったんでしょ? じゃあ、もし私が勝てば、私はスミレさんに勝てる実力はあるってことじゃない?」
いやそんな簡単なもんじゃないだろ、とレオは思ったが黙っておく。
「つーことで、バトルしようぜ! ジム戦前の腕試し!」
予想的中。まあ別にいいのだが。
「…ポケモンセンターで回復させてからな。バトルするんなら、ベストメンバーで勝負したい」
とりあえずレオはポケモンセンターに戻る。
幼馴染のバトルが始まる。
「何だかんだ言って、チヅルとバトルするの初めてだよな」
「あ、そう言えばそうだね。何か意外だね」
そして、二人はボールを取り出す。
「まずは、頼むぞ、ゴルドー!」
「さあお願いね、コーシャン!」
レオの一番手はゴルドー。
チヅルの一番手は、二股の尻尾を持つ紫色の猫のようなポケモン。
コーシャン、吉凶ポケモン。炎・悪タイプで、シャミネの進化系だ。
「あのシャミネが進化したのか…」
レオは、チヅルのシャミネをアメジスシティの博物館で見たことがある。
「大正解! このコーシャンは強いよ。じゃあ私から。コーシャン、悪の波動!」
コーシャンは悪意に満ちた波動の波を発射する。
「ゴルドー、龍の息吹だ!」
ゴルドーは龍の力が込められたブレスを放ち、悪の波動を相殺。
「エアスラッシュだ!」
さらに、ゴルドーは羽ばたいて空気の刃を三つ放つ。
しかし、コーシャンは機敏な動きで空気の刃を的確に避ける。
「さあコーシャン、サイコバーン!」
コーシャンは念動力を強めて爆発を起こし、ゴルドーを吹っ飛ばす。
「まだまだ! ゴルドー、火炎放射!」
ゴルドーはなんとか体勢を立て直し、それでも灼熱の炎をコーシャン目掛けて放った。
コーシャンに命中するが、効果は今一つ。しかし、ゴルドーの攻撃はそこで終わらない。
「ゴルドー、神速だ!」
ゴルドーは一瞬で動き、コーシャンに突撃する。
火炎放射で動きが止まっていたコーシャンを捕らえ、吹っ飛ばす。
「やるねー。だったらコーシャン、瞑想!」
コーシャンは精神力を研ぎ澄ませ、特殊攻防の能力を高める。
「そこから悪の波動!」
放たれる悪意に満ちた波動の波は、瞑想によって先ほどよりも威力が上げられている。
「龍の息吹では消せないな…ゴルドー、火炎放射!」
ゴルドーは灼熱の炎を噴出し、悪の波動を相殺。
「サイコバーン!」
しかし、すかさず念動力の衝撃波が放たれ、ゴルドーを吹っ飛ばす。
「くっ、ゴルドー、神速だ!」
ゴルドーはなんとか体勢を立て直すと、猛スピードでコーシャン目掛けて突撃。
「動きを止めるよ! コーシャン、火炎放射!」
コーシャンは灼熱の炎を放つ。
突進してくるゴルドーに命中し、ゴルドーは動きを止められる。
しかし、ゴルドーの炎の羽が、普通よりも大きく燃え盛っていた。
「これは…?」
唖然とするチヅル。
「ゴルドーの特性、貰い火だよ。炎技を受けてもダメージを受けず、こちらの炎技の威力が上がるという便利な特性だ」
レオは得意げにそう言い、
「さあ、パワーアップした一撃を見せてやる! ゴルドー、火炎放射!」
ゴルドーは一声上げると、灼熱の炎を放った。しかし、その炎は先ほどよりも大きく膨れ上がっている。
「くっ、コーシャン、悪の波動!」
コーシャンは悪意に満ちた波動の波を放つが、ゴルドーの炎には敵わず、波動は破られ、灼熱の炎がコーシャンに命中。
「ゴルドー、神速だ!」
猛スピードでゴルドーは動き、コーシャンに突撃し、コーシャンを吹っ飛ばす。
「止めだ! エアスラッシュ!」
ゴルドーが羽ばたき、空気の刃を放った。
空気の刃に切り裂かれたコーシャンは、地面に倒れ、戦闘不能となった。
「くーっ、強いねー。ありがとうコーシャン、休んでて」
チヅルはコーシャンを戻す。言葉だけを見ると悔しそうではあるが、口調は軽快だ。バトルを楽しんでいるような口調にも聞こえる。
「でも、バトルは始まったばかりだよ。お願いね、ググズリー!」
チヅルの二番手は、緑色の熊のような姿に、丸い尻尾を持つポケモン。
ググズリー、猛獣ポケモン。ノーマル・格闘という、珍しい複合タイプを持つ。
ググズリーは低くうなり、ゴルドーを威嚇する。
「強そうなポケモンだな…。よし、ゴルドー、神速だ!」
ゴルドーは猛スピードで突撃する。
「ググズリー、ぶち壊す!」
ググズリーは猛烈な勢いでゴルドーに殴りかかる。
双方の一撃が、激突。
しばらく更新できず、すいませんでした。グーグルクロムが出来るとか言っていた数日後、パソコンを修理に出していて、更新が出来なかった次第です。その分またガンガン更新していきますので、またよろしくお願いします。さて、幼馴染のチヅルが久しぶりに登場。何気にチヅル戦は初めてなんですね。ま、次回もチヅル戦。それでは、次回もお楽しみに!