二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 第六十四話 繰り広げられる戦い ( No.174 )
日時: 2012/11/11 23:52
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: a8bifGsH)

チヅルは、アロフィーでマッギョを倒し、ウソドロと引き分けた。
ちなみにこのアロフィー、つい最近捕まえたポケモンである。
「くっ、まずいぞ…。分かってるんだよ、俺が弱いって事は自分で分かってるんだよ…」
チヅルには、『くっ、まずいぞ…』までしか聞き取れなかった。
「だが! 俺のエースを破れるかな? 出て来い、ハクタクン!」
カペラの最後のポケモンは、緑の体に金色の角を持ち、顔に三個、胴体に六個の目を持つポケモン。
ハクタクン、ハクタクポケモン。エスパータイプ。
「エスパータイプね…じゃあお願い、コーシャン!」
チヅルのポケモンは悪タイプのコーシャンだ。
「行くぞ! ハクタクン、メガホーン!」
ハクタクンは硬い角を構え、突進する。
「コーシャン、火炎放射!」
コーシャンは灼熱の炎を発射、ハクタクンを迎撃する。
「それならハクタクン、こちらも火炎放射だ!」
ハクタクンは急ブレーキをかけ、こちらも炎を吹いて攻撃。
しかし、コーシャンの炎のほうが断然強く、ハクタクンの炎はすぐに破られ、コーシャンの炎がハクタクンを包み込む。
「くそうっ! ハクタクン、サイコキネシスで一掃だ!」
ハクタクンは念動力で炎を操り、周りの炎を打ち消した。
「コーシャン、悪の波動!」
コーシャンは悪意に満ちた波動を発射する。
「ハクタクン、メガホーン!」
何を血迷ったか、ハクタクンは角を構えて波動に突っ込む。
カペラは角で跳ね返そうとでも考えたのだろうが、そんなことが出来るわけが無い。
悪の波動の直撃を受け、ハクタクンは吹っ飛ばされる。
チヅルは分かった。

弱いのはポケモンじゃない、カペラが駄目駄目なだけだ、と。

「コーシャン、悪の波動!」
悪意に満ちたオーラが再び放たれ、ハクタクンは吹っ飛ばされ、戦闘不能となった。



「ドラピオン、炎の牙!」
「メタゲラス、鉄壁だ!」
アンタレスとキラの力は、ほぼ互角だった。
ドラピオンが炎を灯した牙で噛み付くが、メタゲラスは装甲を硬化させ、ドラピオンの牙は通らない。
「サンドソニックだ!」
メタゲラスは砂の衝撃波でドラピオンを攻撃。
ドラピオンの足に命中し、ドラピオンは体勢を大きく崩す。
「今だ! メガホーン!」
メタゲラスは角を構えて突進、その硬い角で、ドラピオンを吹っ飛ばす。
「よーし止めだ! メタゲラス、サンドソニック!」
メタゲラスは地面を這う砂の衝撃波を放つ。
ちょうど床に落ちたドラピオンに直撃、再び吹っ飛ばされ、戦闘不能となった。
「ちっ。休んどけよ、ドラピオン」
舌打ちしながらも、アンタレスはドラピオンに一応言葉をかけ、ボールに戻す。
「ちょっとは強くなってやがるみたいだな。これならあたしも本気が出せるってモンだ」
アンタレスが、次のボールを取り出した。
「そーら出て来いよ、ドゴン!」
アンタレスの二番手は、ハンマーのような嘴に、変わった形の翼を持つ、飛べない鳥のようなポケモン。
ドゴン、暴れ鳥ポケモン。格闘・飛行タイプ。
「変なのが出てきたぞ…メタゲラス、アイアンヘッド!」
メタゲラスは固い頭で頭突きを繰り出す。
「ドゴン、角を踏み台に飛び上がれ!」
だが、ドゴンはメタゲラスの頭突きを利用し、角を踏んで高く飛び上がり、メタゲラスの後ろを取った。
「ドゴン、インファイト!」
ドゴンは地を蹴ってメタゲラスに突撃、蹴る、殴るなど怒涛の連続攻撃を叩き込む。
最後に、嘴を思い切り振るって、メタゲラスを吹っ飛ばした。
メタゲラスは鋼タイプ。格闘技は効果抜群だ。
ドラピオン戦でのダメージもあり、メタゲラスは戦闘不能となってしまった。
「メタゲラス、よくやった。休んでろ」
キラはメタゲラスをボールに戻し、次のボールを取り出す。
「さあ出て来い、マカドゥス!」
レオのポケモンは、鋭い爪に鋭い牙を持つサーベルタイガーのようなポケモン。
マカドゥス。スミロドンの進化系だ。
「さあ、勝負はこっからだぜ」
キラがにやりと笑った。


地下三階の一室。
「出て来い、チェキラス」
シャウラの一番手はチェキラス。
「…ノコウテイ」
シアンの一番手は、黄色と水色を基調とした、でっかいツチノコのようなポケモン。
ノコウテイ、土蛇ポケモン。ノーマルタイプだ。
「ノコウテイ、蛇睨み」
ノコウテイは鋭い目で、チェキラスを睨みつける。
それにより、チェキラスは体が麻痺し、動きが鈍ってしまう。
「こざかしい真似を…チェキラス、悪の波動」
チェキラスは悪意に満ちた波動を放つ。
「ノコウテイ、火炎放射」
ノコウテイは灼熱の炎を放ち、悪の波動を相殺。
「スピンテール」
ノコウテイはその巨体で飛び上がる。
尻尾を回し、その尻尾でチェキラスを叩き飛ばす。
チェキラスは避けようとしたが、麻痺で動けず、スピンテールを喰らってしまった。
「ええい面倒くさい! チェキラス、サイコバレット!」
シャウラが腹ただしげに叫び、チェキラスは念動力の無数の銃弾を撃つ。
「一発耐えて、ドラゴンダイブ」
ノコウテイは再びその巨体で飛び上がる。
サイコバレットを喰らうが、気にせず、すざましい殺気を放ちながら落下し、チェキラスを押しつぶす。
ノコウテイが離れると、チェキラスはまだ倒れてはいなかった。
「むう、強いな…! しょっぱなだが、本気を出すか」
シャウラは引き裂くように笑うが、シアンはびくともしない。



やべ、前回あとがき忘れてたよー。そうそう、「はらただしげ」で変換したら、「原忠重」って出ました。誰? さて、アジト編続きです。やっぱカペラは弱いです。これアジト編結構続きそうだなー。どれくらいで終わるか、想像が付きませんが、まあよろしくお願いします。さて、次回も続き。それでは、次回もお楽しみに!