二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re:第百四話 炎の伝説を賭けて ( No.271 )
日時: 2012/11/18 16:44
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: CWUfn4LZ)

「ハサーガ、バトルスタート!」
トゥレイスの二番手は、五つの首を持つ巨大な蛇ポケモン、ナーガポケモンのハサーガ。
「…そのハサーガ、随分とでかいな」
「その通り。こいつは通常個体の二倍オーバーのサイズを誇る。いくぞ、ハサーガ、地震!」
ハサーガはのたうち回り、地を大きく揺らす。
パンプッチは浮いているが、特性は浮遊ではないので、地震の衝撃波を喰らう。
効果は今一つだが、パンプッチの体勢が崩れる。
「見せてやろう! ハサーガ、炎の牙、氷の牙、雷の牙!」
ハサーガの五つの口が一斉に口を開く。
2つの口は炎を、もう2つの口は氷を、残り一つの口は電気をまとわせた牙で、パンプッチに襲いかかる。
「くっ、パンプッチ、シャドーボール!」
体勢を崩しながらも、パンプッチは影の弾を放ち、炎の牙を打ち消す。
しかし、残った氷の牙と雷の牙がパンプッチを確実に捕らえる。
「くっ、強い! パンプッチ、エナジーボール!」
「させん! ハサーガ、炎の牙!」
パンプッチは噛みつかれながらも自然の力を凝縮した弾を放ち、雷の牙を打ち消す。
だが、先程技を打ち消された2つの顔が、パンプッチに炎をまとわせた牙を食い込ませる。
パンプッチは特防は高いが防御はそうでもない。ヨノワール戦でのダメージもあり、パンプッチはここで戦闘不能となってしまう。
「ありがとう、パンプッチ。そのハサーガ、なかなかの曲者だな」
「サンクス。最高の誉め言葉だ」
トゥレイスのその皮肉を軽くスルーし、スミレは次のボールを取り出す。
「出でよ、死の霊ネクロシア!」
スミレの二番手は、不気味な異形のポケモン、ネクロシア。
「こいつは僕のエースだ。ソルナのジムリーダーのネクロシアにも負けないさ」
「ほう。ならばその力を見せてみろ。ハサーガ、炎の牙、氷の牙、雷の牙!」
再びハサーガは三色の牙でネクロシアに襲いかかるが、
「ネクロシア、シャドークロー!」
ネクロシアは難なくその牙の猛攻を掻い潜り、影で作った爪でハサーガの胴体を切り裂く。
「少しはやるようだな。ハサーガ、地震だ!」
ハサーガは地に力を送り、衝撃波を起こすが、
「無駄だ。こいつの特性は浮遊。地面タイプの技は受けないさ」
ネクロシアは宙に浮き、地震は当たらない。
「ネクロシア、怒りの炎!」
ネクロシアは燃える怒りの如く燃え盛る炎を放つ。
「ハサーガ、炎の牙!」
ハサーガは五つ全ての牙に炎を灯し、怒りの炎に対抗する。
炎を吸い取り、強大化した炎の牙がネクロシアに襲いかかるが、
「ネクロシア、電磁砲!」
ネクロシアは超高電圧の電撃の砲弾を放ち、効果はないものの、ハサーガの動きを止め、その隙にハサーガとの距離を取る。
「…なかなかのやり手だな、そのネクロシア」
お互いに、互角の戦いを見せる二人。


「ノコウテイ、スピンテール」
「マッギョ、濁流!」
ノコウテイが尻尾を回転させながら振り上げるが、マッギョは大量の濁った水でノコウテイを押し戻す。
「今日の俺はやたら冴えてる。そんな俺に勝てるか? マッギョ、ヘドロ爆弾!」
マッギョはヘドロの塊を投げつける。
「ノコウテイ、火炎放射」
ノコウテイは火を噴き出してヘドロ爆弾を粉砕。
「スピンテール」
しかしここで、麻痺により、ノコウテイは体が痺れて動けなかった。
「チャンスだ! マッギョ、十万ボルト!」
その隙を逃さず、マッギョは強烈な電撃を放ち、動けないノコウテイに電撃を浴びせかける。
「うう、ノコウテイ、火炎放射」
ノコウテイは何とか立ち上がり、炎を噴き出して反撃。
「無駄だ! 濁流で打ちち消せ!」
しかし、今度はマッギョが麻痺で動けず、炎の直撃を受ける。
「ノコウテイ、スピンテール」
「くっ、マッギョ、避けるんだ!」
突っ込んでくるノコウテイに対し、マッギョは体を反らして大きく跳び、ノコウテイの尻尾攻撃を避ける。
「ノコウテイ、追って。ドラゴンダイブ」
ノコウテイもマッギョを追い、飛び上がる。
マッギョの上を取り、一撃を喰らわせ、マッギョを地面に叩き落とす。
「今のはなかなか効いたようだな。マッギョ、やれるか?」
マッギョはまだ起き上がる。
ノコウテイも着地し、追撃しようとしたその時。

突如、地面を衝撃波が這い、マッギョとノコウテイを吹っ飛ばした。

「!?」
カペラとシアンは同時に衝撃波が来た方を向く。
そこにはネクロシアと対峙し、地震を放ったと思われるハサーガが。
「…あれが原因か」
カペラとシアンが視線を戻すと、お互いのポケモンは戦闘不能となって倒れていた。
「トゥレイスの馬鹿野郎が、邪魔しやがって。マッギョ、休んでな」
「ノコウテイ、戻って」
お互いにポケモンをボールに戻し、次のボールを取り出す。
「さて、仕切り直しといこうか。出て来やがれ、ハクタクン!」
「…ギギギアル」
カペラのポケモンはハクタクポケモンのハクタクン、シアンのポケモンは歯車ポケモンのギギギアル。
「先手必勝! ハクタクン、火炎放射!」
ハクタクンは炎を噴き出してギギギアルを攻撃する。
「ギギギアル、トライアタック」
ギギギアルは三属性の光線で火炎放射を打ち破り、
「ギアソーサー」
二つの小さいギアを投げつけ、ハクタクンを挟んで痛めつける。
「くっ、ハクタクン、サイコキネシス!」
対して、ハクタクンは念力でギアを操作し、遠くへ投げ飛ばす。
こちらも、戦況はほぼ互角だ。



カペラがやたらパワーアップしてるのが分かる回です。一応、元々イビル七将軍のリゲルとカペラ以外は、順位付けこそあったものの実力が拮抗していたので、現在はリゲルがずば抜けて強く、後六人が拮抗した実力を持つことになります。さらにマターはそのリゲル以上の実力。そう言えばマターのバトル回はまだ一回も出てなかったり? さて、次回はダイセツ山での戦い、決着です。それでは、次回もお楽しみに!