二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 第百三十五話 伝説を斬る刃 ( No.324 )
- 日時: 2012/12/11 00:19
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: kAifypKr)
チヅルはあの後ファマインを一旦戻し、現在は四体目となるリーフィスを出している。
シアンのストータスはガニメデの攻撃を耐え続けたが、ついに体力を使い果たして倒れ、ノコウテイを繰り出す。
「こうなったら…ノコウテイ、蛇睨み」
ノコウテイは鋭い眼光でガニメデを睨み付け、ガニメデを麻痺させる。
「リーフィス、ハイドロポンプ!」
リーフィスはそこを狙い、大量の水を噴射するが、
「くだらん。ガニメデ、サイコバーン」
ガニメデは念動力の衝撃波を放ち、水を相殺。さらに、
「熱風だ」
すかさず熱い風を吹き付けて反撃。
リーフィスもノコウテイも耐久力はそこそこ高いため、致命傷にいたるほどではないが、それでもなかなかのダメージだ。
「ノコウテイ、スピンテール」
ノコウテイはすぐに体勢を取り戻し、地を蹴って跳び、回転させた尻尾を叩き込む。
対して、ガニメデは急上昇して尻尾の一撃を避けるが、
「冷凍ビーム!」
素早くリーフィスが冷気の光線を放ち、ガニメデを捕らえる。効果抜群だ。
「この程度痛くもないわ。ガニメデ、トライアタック」
ガニメデは火・氷・雷の三つの力の込められた光線を放ち反撃する。
「ノコウテイ、火炎放射」
ノコウテイは灼熱の炎を放つが、相殺しきれず、トライアタックを正面から喰らう。
「だったらリーフィス、ギガドレイン!」
リーフィスは瓶の下から蔦を放ち、ガニメデに絡みつかせ、ガニメデの体力を吸い取る。
「シアン君、今よ!」
「分かってる。ノコウテイ、スピンテール」
蔦でガニメデの動きを止めている隙に、ノコウテイは尻尾を回転させ、その尻尾を叩きつけるが、
「これくらいで隙を作ったつもりか。ガニメデ、サイコバーン」
ガニメデは周囲に念動力の衝撃波を放ち、蔦共々リーフィスを吹っ飛ばし、
「トライアタック」
立て続けに三色の光線を放ち、ノコウテイを迎撃する。
ガニメデの長所は、高い特攻から繰り出される数々の強力な特殊技。
耐久型のリーフィスでは、少々相性が悪い。
しかも、ガニメデは麻痺などほとんど気にしていない様子だ。
「うー、リーフィス、宿り木の種!」
「無駄だ。ガニメデ、熱風」
リーフィスは宿り木の種を放つが、ガニメデは熱い風で宿り木の種を吹き飛ばし、
「サイコバーン!」
さらに念動力の衝撃波で追撃。
「ノコウテイ、火炎放射」
「リーフィス、ハイドロポンプ!」
ノコウテイの灼熱の炎と、リーフィスの大量の水で、何とか衝撃波を相殺するが、ガニメデはそこで止まらない。
「吹き飛ばせ。ガニメデ、ハリケーン」
ガニメデは自然災害にも引けを取らないほどの暴風を放ち、ノコウテイとリーフィスをまとめて吹き飛ばす。
204キログラムのノコウテイが、まともに吹っ飛ばされた。
チヅルとシアンは咄嗟に物陰に隠れる。二体は壁に激突し、まだ戦闘不能ではないが、ガニメデの攻撃の手は緩まない。
「これで終わりだ。ガニメデ、ハリケーン」
再びガニメデはけたたましく啼き、
「エルレイド、サイコカッター!」
刹那、腕に刃を備えた、緑と白を基調とする人型のポケモンが飛び出し、念力をまとった刃でガニメデを切り裂いた。
「何奴!」
下っ端は怒声を上げ、チヅルとシアンも振り返る。
そこには、
「ギリギリセーフね。よかった」
巫女の姿をした、エスパータイプ使いのジムリーダー、ヤシロ。
「私が真っ先にイビル七将軍の子…メイサちゃんだったかしら? を倒したから、貴方たちの後を追うことになってね。ザントとタマナがそれぞれ別方向に向かってるから、レオ君たちも大丈夫よ」
サイコカッターは翼を切り裂いたようで、ガニメデは大きく体勢を崩す。
「翼をやられたか。しかし、そのくらいがちょうどいいハンデだ。そいつではガニメデには勝てない。ガニメデ、サイコバーン」
下っ端は冷静を装う。ガニメデは念動力を爆破させ、衝撃波を起こす。
「エルレイド、ストーンエッジ」
対するエルレイドは無数の尖った岩で衝撃波を相殺し、
「波動弾!」
さらに波動を凝縮した弾を撃ち出す。
「ふん、ガニメデ、熱風」
対するガニメデは熱い風を吹き付け、波動弾を吹き飛ばし、
「トライアタック」
すかさずガニメデは三色の光線を放つ。
エルレイドは両腕の刃を交差させて防御の体勢を取り、トライアタックを受け切る。
「まだ終わらんぞ。ハリケーン」
続けてガニメデは、とてつもなく強烈な暴風を放とうと構えるが、
「あら。周りが見えていないわよ」
ヤシロのその言葉の直後、先ほどの波動弾が弧を描いて戻って来、ガニメデに命中。
ガニメデは体勢を崩され、ハリケーンは放てずに終わる。
「波動弾は必中技。油断しちゃだめよ。エルレイド、辻斬り」
エルレイドは地を蹴って跳び、両腕の刃を伸ばし、すれ違いざまにガニメデの両翼を切り裂く。
ついにガニメデは翼のダメージに耐えられず、床に落下する。
「まだよ。ストーンエッジ!」
ヤシロは執拗にガニメデの両翼へ攻撃させる。
エルレイドは無数の鋭い岩をガニメデの両翼へ放ち、その岩で翼を地面へ縫い留め、
「これで終わりよ。サイコカッター」
動けないガニメデ目掛けて、エルレイドは両腕の刃に念力をまとわせ、ガニメデの急所を的確に切り裂いた。
ガニメデの動きが止まる。伝説の鷲ポケモン、ガニメデは、ついに戦闘不能となり、地に倒れた。