二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- *第10話* ( No.28 )
- 日時: 2011/07/10 18:08
- 名前: 茜音 ◆lirqr6DwLQ (ID: icsx9rvy)
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佐「雅、行くぞ」
雅「佐、佐久間!?」
佐「鬼道から許可は貰った」
雅「許可って何の許可…?」
佐「お前を好きになる事を」
雅「それって鬼道はもう私の事を好きじゃないって事だよね…?」
佐「……それは分からない」
雅「佐久間、私さもう鬼道の事は諦めようと思うんだ」
佐「それって…!!」
雅「しんどいんだよね…」
佐「雅……」
雅「鬼道は一人の女の子しか眼中にないんだよ。その子しか見てない。その子のためにサッカーをやってるんだからさ」
佐久間が雅をそっと抱きしめる。
佐「俺だったらっ…!!」
雅「佐久間、それ以上は言わないで…?」
佐「っ…分かった」
雅「ねぇ、佐久間今日って雷門中の試合を見に行くんじゃ…?」
佐「あっ、……行こう」
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円「今日は絶対勝とうぜ!!」
風「あぁ!!」
雅「守——、一郎太——頑張って」
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雅「……っ!!」
雅が見つけたのは試合を不安そうに見ている春菜の姿だった
そして、その春菜を愛しそうに見ている鬼道も見てしまった。
雅「(音無春菜っ………!!)」
試合が終わり見事雷門中の勝利となった。
喜んでいる雷門中。
春菜は笑顔で笑っていた。
楽しそうに微笑んでいた。
それだけなのに、凄く憎らしかった。
何も知らずに笑っている。
そんな春菜が憎くて堪らなかった。
鬼道があんたのために自由を捨てて居るのに。
気が付けば足が動いていて、春菜の元に向かっていた。
佐久間が何かを叫び呼んでいたけど何も聞こえなかった。
守や一郎太、雷門中全員が私を見てびっくりしている。
雅「音無春菜っ!!」
春「は、はい………っ!!」
春菜にビンタが炸裂。
雅の憎しみがすべて篭ったビンタが春菜の頬に当たった
雅「何で笑ってんのよっ!?」
春「え、……雅さん?」
円「雅、何やってんだよ!?」
風「急に来てどうしたんだよ?」
雅「何も知らないくせにヘラヘラと笑って良いご身分だね!!鬼道はあんたのせいで私から離れて行ったのにっ……あんたのせいで………!」
春「お兄ちゃんが……?何かあったんですか?」
雅「あんたを引きと……「空凜っ!!」……何?」
鬼「それ以上は言うな」
雅「だって————!!」
鬼道の放つ威圧感に何も言えない。
多分、…怒ってる。
雅「ごめん…」
秋「春菜ちゃん大丈夫?」
春「はい、大丈夫です」
雅「っ……!」
私は、逃げるように走って行った。
凄く悲しかった。
鬼道を怒らせてしまった事、自分が惨めに感じた事。
すべてが重なって自分に負荷がかかってつらい。
円「雅、どうしちまったんだよ!?」
鬼「円堂、雅の所に行ってくれ」
円「俺が…?」
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