二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 星の輝き コメ募集!! ( No.113 )
- 日時: 2011/11/09 22:52
- 名前: 水月◇51watelmoon16 (ID: SuDcL78Z)
「えぇっ!? さ、殺人って……。」
「本当はやってないんだ!! ……でも、皆その事を真に受けたみたいで…。それ以来、誰も私を相手にしなくなった。」
「つまり、嫌われたって事?」
フームがルエにそう問うと、ルエは目を伏せたまま頷いた。
そして、そのまま話を続ける。
「そのせいで、警察に連行されて……拷問を受けた。…………地獄だった。」
「……そんな事が、私たちの知らない間に起きてたのね。……でもそんな傷、どこにも見当たらないわよ。」
「魔法を使って、隠してるんだ。…カービィ達に見られるわけには、いかないからな…。」
そう言って苦笑するルエ。フームはそんなルエを見て、胸が痛んだ。
すると、ルエは今まで伏せていた目を上げて、フームに言った。
「…この事は、絶対に誰にも言わないでほしい。」
「カービィにも?」
「あいつには、助けてもらったことがあるしな。迷惑をかけるわけにはいかない。だから……。」
「…分かったわ。ルエがそう言うのなら。」
「すまないな、こんなことを言って…。……それと、傷を見てもあまり驚かないでほしい。」
ルエがそう言うと、フームは頷いた。
「それじゃあ……、ペイス。」
ルエは、幻覚を解除する魔法を呟く。
すると、
「!!」
フームはその体を見て、驚く。
全身は、暴行を加えられてズタズタになっていて、頬には紫色の痣が出来ていた。
「……驚くなと言ったけど、さすがに驚くよな。ごめん。」
「…………これ、全部……ルエを連行した警察の人たちがやったの?」
フームは、いまだに驚きを隠せずにいながら、ルエに問う。
ルエは、あえて否定もせずに頷く。
「…後ろの方は、どうなってるの?」
フームがそう問うと、ルエは何も言わずにくるりと後ろを向く。
すると、
「!!」
フームはさらに驚愕する。
背中には、鉄に当たったような跡が残っており、肩には何かで焼かれた丸い跡が、三つあった。
「…ひどい…。」
「……これをされた以上、罪を認めるしか方法はなかったんだ。
…本当は、何もしていないのにな。」
そう言うとルエは魔法を使い、全身の傷を隠した。