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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 星のカービィ×光の堕天使のコラボ! 星の輝き ( No.33 )
- 日時: 2011/08/01 23:01
- 名前: 水月 (ID: SuDcL78Z)
「・・・なぜ?」
ルエは聞き返す。
ワドルドゥは、戸惑いながらもルエの問いに答えた。
「あ、えーと・・・。詳しくは分かりませんが、あなたに話があることには、間違いないようです。」
「・・・そうか。」
ワドルドゥの答えを聞いたルエはそう呟くと、ワドルドゥに伝言を頼んだ。
「・・・なら、こう伝えてくれないか?少し落ち着きたい。落ち着いたら来る、と。」
「分かりました。」
ワドルドゥはそう言い、頷いた。
「すまないな。こんなことをさせてしまって。」
と言うと、ルエは寂しそうに微笑んだ。
その微笑に、ワドルドゥは顔を赤らめると、そそくさと出て行った。
もちろん、扉は閉めて。
一人残されたルエは、悔しそうに呟いた。
「・・・なんで、私の邪魔をするんだ・・・!」
涙がルエの頬を濡らす。だがルエは拭おうともしない。
ただ、ルエの頭の中に聞こえるのは、「堕天使は出ていけ!不吉なことが起きるからな!!」という言葉。
—私は何もしていないんだ!
なんで私を出て行かそうとする?堕天使ってそんなに不吉な者なのか?
そんなの悲しいだろう!・・・お願いだ・・・話を・・・私の話を・・・"聞いて"・・・!—
「・・・うあああああああああああああああ!!」
響き渡る、ルエの悲痛な叫び。心の中の悲しみの感情が一気に爆発したのだ。
「う・・・ぐ・・・。・・・うぅ・・・。」
叫んだあと、今度は思い切り・・・泣いた。
ルエは孤独だった。誰からも見放され、相手にもしてもらえない・・・そんな日々が、鮮明に頭の中に焼き付いているのだ。
悲しみに暮れるルエを、そっと見つめる者がいた。
カービィと剣を交わった仮面の騎士—…メタナイトだった。
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