二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 星のカービィ×光の堕天使のコラボ! 星の輝き ( No.38 )
日時: 2011/08/02 12:20
名前: 水月 (ID: SuDcL78Z)

「・・・辛いか?」
という声がした。
ルエは泣くのをやめ、声がした方へと顔を上げる。
そこには、仮面の騎士—…メタナイトが立っていた。
「・・・私に、何の用だ?」
ルエは、怒りのこもった声でそう言い放った。が、声が震えていた。
「別に用などないが・・・ただ辛いか聞いているだけだ。」
メタナイトの答えに、ルエの怒りは爆発した。
「だったら・・・!」
ルエはそう言い立ち上がると、さっき殴った壁を、思い切り殴った。
そして、低い声で告げた。怒りと悲しみが混ざった、低い声で。
「ここから出ていけ・・・。出なければ・・・『殺す』。」
そう告げると、顔をあげ、メタナイトを思い切り睨みつけた。
涙で潤んだその瞳で。
「・・・分かった。だが、一つ言っておく。怒りに身を任せるな。我を失うことになる。」
メタナイトはそれだけ言うと、カービィの元へと去った。
ルエは、怒りが静まったのか、へなへなと力なく座り込む。
瞳からは、涙があふれていた。今まで、怒りで我を忘れていたからなのか、涙があふれ、止まらなくなっていた。
「・・・うぅ・・・ぐ・・・。」
ルエは・・・泣いた。一人残された部屋で、とても悲しそうに。
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「・・・そう。あの子は孤独だったんだね。」
悲しそうにつぶやくカービィ。今、カービィ達がいるのはデデデ大王の城の中にある、居間のような場所。
メタナイトから話を聞き終えたカービィは、これからどうするかフーム達と話し合った。
「・・・僕たちにできることはないのかな?」
「でも、ワドルドゥからはそっとしておいてほしいと聞いたけど。どうするわけ?」
「うーん・・・。」
カービィはしばらく考え込む。そして、何か思いついたのかフームたちにこう言った。
「ねえ!あの子を迎えに行こうよ!!」
「でも、どうやって?」
「ちょっと乱暴だけど・・・。」
と言うと、カービィはフームたちを近くに寄らせると、小さな声で言った。