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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 星のカービィ×光の堕天使のコラボ! 星の輝き ( No.45 )
- 日時: 2011/08/04 17:11
- 名前: 水月 (ID: SuDcL78Z)
「・・・着いたよ!」
カービィはそう言うと、袋の縄を解き、ルエをそこから出した。
ルエは転がりながらも、何とか体勢を立て直す。
カービィはルエに向けてこう問うた。
「ねえ、名前はなんていうの?」
「・・・ルエ。」
「ルエ・・・。ひとつ聞いていい?」
「何だ・・・?」
「君は・・・一体何者なの?」
カービィの言葉に、ルエの顔が強張った。
ルエは息を吸い、吐くと言った。低い声で。
「・・・堕天使だ。」
「!!」
カービィは驚き、無意識に後ずさりする。
ルエは追い打ちをかけるように、また言った。
「私はもとから堕天使だ。悪いか?」
「え・・・。」
カービィは愕然した。生まれた時から堕天使なんて、ふつうはあり得ないことだろう。
すると、住民の一人が恐る恐る言った。
「確か・・・堕天使って・・・不吉の象徴・・・。」
それを聞いた瞬間、ルエの顔がさらに強張った。
「どういうこと?」
カービィがびっくりして問うと、その人は古い言い伝えを言った。
「こんな説があるよ。『昔、堕天使がある村に降り立った。人々は、その堕天使を歓迎した。だが次の日、その村は・・・炎に包まれた。生き残った村人は、その堕天使を追い出し、二度と来れないよう、堕天使用の柵を作った。』って。」
その言い伝えを聞いたカービィは、恐る恐る振り向いた。
振り向いた先には、ルエが立っていた。
—瞳に、恐怖を表して。—
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