二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 星のカービィ×光の堕天使のコラボ! 星の輝き ( No.56 )
日時: 2011/08/06 22:44
名前: 水月 (ID: SuDcL78Z)

(やめろ・・・!やめてくれ・・・!)
ルエの心の叫びもむなしく、住民たちは、まるでルエを殺すような勢いで、石を投げ続けた。
しばらくして、住民たちは暴行をやめた。
ルエはその気配を感じ、顔を上げる。
すると、住民の一人—…サウスがふと呟いた。
「こうやって、追い出すまで石を投げ続けるのは面白くないな。いっそのこと・・・。」
と言いかけ、にやりと笑ってこう言った。
「殺そうぜ・・・?」と。
サウスが持っているのは—…ナイフ。
それを両手で握ったサウスは、ルエに向かって走り出した。
住民たちが止めるのも聞かずに。
そして、ルエのわき腹をそのナイフで刺した。
ドスッ!
「・・・がはっ!」
口から血を吐くルエ。刺されたわき腹からも、ドクドクと血が流れていた。
片膝を折り、刺されたわき腹をおさえ、苦痛で顔が歪んだルエを見て、サウスは悪魔のような笑みを浮かべると、住民たちをおしのけ、どこかへ行ってしまった。
(・・・今すぐ出血を止めないとやばいな・・・。)
心中でそう思ったルエは、ふらふらと立ちあがり、治療室へと向かった。だが、
(・・・だめだ・・・。もう・・・持た・・・ない・・・。)
ドサッ。
体に限界が来て、ルエは倒れてしまった。
カービィは耐えきれなくなり、ルエを背負い、治療室へと運んだ。
—ルエが死なないことを強く願って。—