二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 星のカービィ×光の堕天使のコラボ! 星の輝き ( No.60 )
日時: 2011/08/07 16:34
名前: 水月 (ID: SuDcL78Z)

—治療室—
酸素マスクをつけたルエは、もはや瀕死の状態だった。
それでも、カービィ、フーム、メタナイトの三人は、必死になってルエの怪我を治す。
『生きてほしい』という思いを一つにして。
やがて治療が終わり、フームとメタナイトは、治療道具を運んで行った。
カービィは、ルエの体にシーツをかぶせると、治療室を出て行った。
—名残惜しそうに、ルエを見つめて。—
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「・・・僕は、あの子を助けられなかった。」
そう呟くカービィ。フームとメタナイト、そしてデデデ大王は、心配そうにカービィを見つめる。
今カービィ達がいるのは、大王の部屋。
カービィは、ルエを助けられなかった事に、ひどく落ち込んでいた。
やがて、悔しそうに呟いた。
「できることなら・・・あの子を守ってやりたかった。なのに・・・。」
「でも、助かる可能性はまだあるわ。だから今は、目覚めるのを待ちましょう。」
フームがそう言うと、カービィは頷き、寂しそうに笑った。
すると、「ちょっと行ってくる。」と言い、どこかへ行ってしまった。
フームは慌てて追いかけようとするが、メタナイトとデデデ大王に止められた。
二人は、何とも言えない顔で、カービィの行く先を見つめていた。
フームも、悲しげな瞳で、カービィを見つめていた。
星のない空に、満月が一際明るく輝いていた。