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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 星の輝き コメをくれると助かります! ( No.79 )
- 日時: 2011/08/13 22:54
- 名前: 水月 (ID: SuDcL78Z)
「・・・なあ、カービィ・・・。」
と言い、ルエは鋭い瞳でカービィを見つめる。
カービィは、ルエが次に言う言葉を待っていた。
凛とした瞳で、ルエを見つめて。
しばらくしてルエは、カービィに向かってこう言った。
「見ての通り、私は堕天使。不吉の象徴だ。だから・・・。」
と言いかけ、ルエはふと影を落とす。そして、
「私を・・・『殺して欲しい』。」
と言った。
「・・・どうして?」
「?」
「どうして殺さないといけないの?堕天使で不吉の象徴だから?」
カービィが問うと、ルエは淡々と答えを出した。
「それもあるし、もしこのまま居続けたらどうなる?お前だけじゃない。お前を支えた仲間たちみんなを失うことになる。・・・それでも、『殺さない』と言うのか?」
ルエは言い終えると、真っ直ぐにカービィを見つめた。
カービィは、恐怖を抑えながらも、震える声でルエに言った。
「・・・『殺さない』よ。だって、君は生きているんだもん。」
「生きていない。もう殺される身なのだから、私は。」
ルエがそう言うと、カービィはフームに、「椅子を持ってきて。」と言った。
フームが椅子を持ってくると、カービィはそれを受け取り、ルエの目の前まで持ってきた。
そして、椅子に上がり、ルエを見つめるとこう言った。
「君は、不吉の象徴なんかじゃないよ。だって優しいんだもん。」
「でも、いつかは不吉なことが起こる。だから・・・!」
バシン!
乾いた音が、響いた。
ルエが言い終わる前に、カービィがルエの頬を叩いたのだ。
この光景には、誰もが驚いただろう。
ルエも含め、カービィ以外の四人が、絶句していた。
叩かれた頬をおさえるルエ。腫れてはいないが、ジンジンと痛みがはしった。
カービィは、叩いた手を下ろすと、ルエに向かって怒りのこもった声で言った。
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