二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 星の輝き コメをくれると助かります! ( No.87 )
- 日時: 2011/08/16 21:23
- 名前: 水月 (ID: SuDcL78Z)
しばらく泣いていたルエは、カービィが自分に優しくしていることで安心したのか、泣き止んだ。そして、
「ありがとう。」
と言って、微笑んだ。
「よかった!笑顔になって!」
「お前のおかげだ、私が素直になれたのは。」
「?素直になれたって・・・何かあったの?」
カービィがそう問うと、ルエは自分の過去を話し始めた。
生まれつき持つ力のこと、右目にある傷は父親にやられたこと、
自分が果たす使命のこと、天界にも仲間達がいたこと、
そして…———
その仲間たちに『裏切られた』ことを。
「・・・そっか。だから君は、僕たちに対して警戒心を持つようになったんだね。」
「初めて会った時はな。で、お前の優しさに触れ、今に至るってわけだ。」
「へえ。ルエにそんな過去があったんでゲスか。かわいそうな話でゲスね。」
「エ、エスカルゴン!?いつからそこにいたんだぞい!?」
「最初からいたんでゲスが・・・。」
「お客さんか。入るのならどうぞ。」
「いや、遠慮しとくでゲス。」
「エスカルゴン!せっかくルエが優しくしているってのに、その態度はないぞい!」
「あいにく、私はこいつとは一緒にいたくないでゲス。」
エスカルゴンとデデデ大王が言い合いをしていると、ルエが止めに入った。
「こら!喧嘩はやめないか、二人とも!!」
「「ルエは黙ってろぞい(でゲス)!!」」
二人の見事なハモリに、ルエは驚いた。
「ルエ、しばらくあの二人はこのまま放っておきましょう。」
フームが小声でささやいた。
「分かった。」
ルエも小声で返した。すると、
「ルエ、どこか行きたいところはある?」
と、カービィが尋ねる。
「・・・とりあえず、ここを案内させてもらってもいいかな?」
というルエの答えが返ってきた。
「じゃあ、案内しようか!」
カービィのその掛け声に合わせ、ルエも含む全員が、治療室を出て行った。
第一章 fin