二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

一輪のマーガレットと ( No.88 )
日時: 2011/08/23 14:53
名前: ゆう ◆Oq2hcdcEh6 (ID: PdhEocoh)


「——アミ?」

 不意に己の名前を呼ぶ声が聞こえた。振り向けば不思議そうにしている——マークの姿が目に入る。どうしたんだ、と聞かれる前に駆け寄って持っていたものを差し出した。相変わらず不思議そうにしているマークにくすくすと笑う。

「マーガレットだよ」
「Marguerite?」

 流石アメリカ人、無駄に発音が素晴らしい。
 心の中で拍手をしながらこくんと頷いて見せる。どうして、とでも言わんばかりの目で見られると少し言葉に詰まってしまう。が、すぐに笑みを広げてマークを見詰める、というか見据える。

「ええと、花言葉は“誠実な心”——だよ。マークは誠実そうだし、ね?」

 くす、と笑うとマークは意味を理解して嬉しげに笑ってくれた。うん、良い笑顔だ。満足げに頷いていると、不意にマークが私に近づく。ちゅっと軽いリップ音と共に、頬にキスされた。嗚呼、そっか、アメリカじゃあこういうのはよくあるんだっけ?

「頬キスって挨拶、だよね」

 ほへえ、なんて良くわからない言葉を漏らせばマークは少し笑っていた。でもなんか目が馬鹿にしたような目をしている。え、なに、なにその目。

「鈍感なんだな、アミは」
「——は?」

 くすくすと笑われてしまいには「そんなんじゃカゼマルに振られるぞ」なんて言われた。ちょ、待、展開が読めないんだけど……! むす、としているのが分かったのかマークはさらりと私の頭を撫でて去って行った。マーガレットの花は忘れずに。

「thank you、アミ」

 なんて書かれたメールがその日、届いた。どうしてメルアド知ってるんだろう……!



(やけに楽しそうだね、マーク?)
(カズヤ、一つ聞くが——何でアミのメルアドを知ってるんだ?)
(彩音に聞いたんだ)






初めてマーク書いたし……!←
何だこの駄文^p^ マーガレットの花言葉はほかにもいろいろありますよね。
しかもキスは場所によって意味が違う、だと!?(((