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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- いなずまにっき 【01】 ( No.104 )
- 日時: 2011/08/25 17:01
- 名前: ゆう ◆Oq2hcdcEh6 (ID: PdhEocoh)
「、亜美?」
さらり、と風が髪を撫でた。
ゆっくりと此方を向く彼女は、彼女じゃなかった。狂気を孕んだ瞳は赤色で、それでも不思議な美しさがあった。震える指先を、手を伸ばせば亜美は小さく笑った。
「——、さよなら」
落ちて行く体。ゆっくりと笑う彼女——落ち、た?
「————ッ!」
ぱち。目を開けると、見慣れた部屋に居た。先程の亜美の面影は何処にもない。隣ですやすやと穏やかに寝息を立てる亜美に酷く安堵した。緩くウェーブの掛かる黒髪をさらりと撫でる。んっ、と小さく反応する彼女がやけに愛おしく見えて小さく笑みを浮かべた。
「、あ、風丸く——ッって!」
「彩音!?」
おはよう、と言いかけて彩音が慌てたような声を出す。「ちょ、女の子みたい!」という言葉にぴくりと片眉が吊り上る。ぎゃいぎゃい騒いでいると、ものすごく不機嫌そうな亜美と豪炎寺の声。このマンションに四人で住み始めて、もう結構経つ。中学で世界の頂点に立ち、今はもう高校3年生だ。
「、豪炎寺くん、珍しく意見が合うじゃん」
「睡眠を邪魔するのは良くないと思うだけだ」
二人でタッグを組んだら最強ということを今日知った。もう睡眠を邪魔しないようにしよう。亜美は二度寝、彩音も気分悪い(というかつかれた)ということで、寝ることに決めたらしい。既にスウスウと穏やかな寝息を立てている。
「平和、だな」
「、そうだな」
平和が一番だと、思う。俺の言葉に豪炎寺が頷いた。その刹那——
「——っあああぁあぁあ!?」
聞こえた悲鳴。部屋に駆けつけると、亜美と彩音の姿が、消えていた。
*
いきなり意味不明w
ええと、夢の世界に迷い込む、みたいな!(
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