二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

夕焼けに身を包まれて ( No.111 )
日時: 2011/08/26 13:43
名前: ゆう ◆Oq2hcdcEh6 (ID: PdhEocoh)


 ゆっくりと手元に有ったシェイクをキュイ、と吸ってみた。柔らかなアイスにも似たそれは喉を通り口内には甘い香りが残る。隣に居た亜美ちゃんも、同じようにシェイクを手にしている。ハンバーガーショップで購入したそれは、普通に美味しいものだった。味になんら問題は無い、けど。その甘さが少し不快な気分にさせた。どうしてだろう、

「……彩音ちゃん、ひとくちちょーだいっ」
「亜美ちゃんのも良い?」
「じゃあ、こーかんね」

 はい、と差し出されたシェイクを受け取り、此方のシェイクを渡す。味はどちらも変わらない、ストロベリー味、なのに。どうして一口頂戴と言い出すのかはあたしには理解できなかった。キュイ、と再度飲んだシェイクは、あたしのものと味が違った。より、甘く、蕩けてしまいそうな、そんなあじ。亜美ちゃんはにこりと笑った。

「——美味しい、でしょ?」

 うん、そうだね。
 なんて言う前に、あたしはあの甘さが何だったのかいまいち分からない。はい、と返されたあたしのシェイクを口に含んでも、別に味に変わりは無かった。あれ、どうして、こんなに胸は高鳴ってるのかな。亜美ちゃんと居ると、どきどきするんだ。

「……あ、円堂くんだ」

 おーい、と手を振る亜美ちゃんを見て、あたしは不思議な感覚を覚えた。きゅう、と締め付けられる胸に違和感を覚えた。ねえ、亜美ちゃん、この感情を何と形容すればいいのかな?

 ゆっくりとあたしと亜美ちゃんを照らす夕焼けがやけに眩しく見えたのは、どうしてなのかな?







GL? そんなもの有りますか?(殴
一応友情っぽくしてみたけど百合かもしれない、