二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 終わりなき夢 ( No.52 )
- 日時: 2011/07/22 20:04
- 名前: ゆう ◆Oq2hcdcEh6 (ID: /HyWNmZ0)
お日さま園。お父様は、何時も私達を愛してくれていた。お父様は、あんな人じゃなかった。もっともっと、優しかった、温かかった。お父様は私の憧れで、私が見習うべき人。
「……父、さん」
ジェネシス戦後。
負けてしまった玲名と恭馬の様子を見に来てみたら、見事に落ち込んでいた。恭馬は表情が分からないけど、何時も冷静な玲名はお父様を信じていたが故により落ち込んでしまっている。
「……れーな、」
「あ、み?」
「見事落ち込んでいますねえ……」
くす、と笑う恭馬とぎ、と恭馬を睨みつける玲名。綺麗な顔が台無しだよ、なんておどけるとこっちまで睨まれた。ので、恭馬を睨むと何で睨むんですかあなんて言われた。
玲名のさらさらとした髪を梳いてみれば、玲名は抵抗をせず大人しくしていた。珍しい。
「……れーな、」
「何、だ」
「くやしい、? 悔しいならもっともっと強くなれば良いんだ」
「……あぁ」
「分かってるんですよ、亜美。でも……これ以上は、」
( 強くなれないのです、 )
*
「……私は、強くなる」
「おや、」
「まだ夢があるんだ、私には」
玲名がぽつぽつと言葉を漏らす。それを聞きつつ、傍にいる亜美が身を預けてきたので抱きしめてみた。苦しい、ともがく亜美にくすりと笑う。
「……だから、恭馬、亜美」
「「協力、するよ(します)」」
僕達の返事を聞いた玲名が嬉しげに喉を鳴らした。
( 終わらせない夢 )
*
私は、亜美が好きだ。ライクとラブで言えばライク。妹、のように愛している。恋愛対象には勿論入らない。けど、亜美が好きだ。時折見せる裏の顔も、亜美には酷く似合う。ジェネシスと言う言葉に興味が無いなどと言っているが、時折それについてよく呟く。亜美の言葉の一つ一つが重い。亜美に嫌いと言われる度に心が傷つく。ねえ、亜美。
「……すきだ、」
ぽつり、と呟けば知ってるよと返された。傍にいる恭馬が、くすくすと笑みを浮かべていた。
( だから、一緒に )
***
やば、玲名さんと恭馬好き過ぎて辛い。←