二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

 [006]  ( No.55 )
日時: 2011/07/25 09:04
名前: ゆう ◆Oq2hcdcEh6 (ID: tQGVa0No)

【 ナニワランド/雷門イレブン 】※彩音視点

 真・帝国を破った後、雷門イレブンは大阪まで来ていた。大阪ギャルズCCCの人達はすっごく個性的な人達だった。うん、個性的。頑張れ一之瀬くん。なんて、心の中で応援していると近くの屋台で買ったのか、たこ焼きを手にしたティアラちゃんが目に入り駆け寄れば「美味しいんだって!」なんて笑みを浮かべて差し出された。有難うと小さく礼を述べてからあつあつのたこ焼きを受け取り、二人で並んでベンチに座りはふりとたこ焼きを頬張る。っていうか……

「あっつ!!」
「だ、大丈夫?」

 中身がとろとろで美味しかったけど、何よりも高温。火傷するってこれ、いや、もう火傷したのか。ティアラちゃんが慌てて水を差し出してくるので慌てて受け取りごくりと飲みこむ。死ぬかと思ったなんて言えばあははと笑われた。
 うっすらと涙の浮かぶ目を擦り、はあと一息吐く。白恋中の時から亜美ちゃんの姿は見ていない。今頃何処で何をしているのだろう——なんて考えつつ、辺りを見回す。すると目に入る黒髪。亜美ちゃんに酷く似ていた。きっと違うんだろうと目を逸らし、再び目を向けるとその姿は消えている。

「おーい、彩音ー! ティアラー!」

 遠くでキャプテン……円堂くんが呼んでいるのを聞きとりティアラちゃんと手を繋いで走りだす。ねえ、亜美ちゃん。もし其処に居るのなら——……あたしの前に、現れて。



** 亜美視点 **

 あの後、結局1-1で引き分けになった試合(ラティアが失点なんてありえない、絶対何か違う)を放置し、もう一度試合(今度は瑠璃花ちゃんも)やろうかという時にイプシロンから連絡が入る。多少なり不機嫌な私の声にデザームは少し焦り気味だったものの、大阪のナニワランドの地下修練場で試合を行うとのことだった。
 ラティアや魁渡くん、瑠璃花ちゃんにセインはヘブンズガーデンに置いてきた。着いてこない方が良いと思ったから、だ。さて、私はナニワランドに到着したのだけど——待て、彩音ちゃんが居るよおい。あんだけ挑発しといてのこのこと現れることは不可能だと流石に思い、修練場をクリアして喜んでいる雷門イレブンに気付かれないようにデザーム達の場所にスタンバイする。ま、私はあくまで監視なのだけれど。

「……電話? アイツ等じゃない……筈。電話すんなって言ったし、「もしもし! 亜美!?」……桜架おうか

 電話の通話ボタンを押せば途端に響くきーきー声。本人曰く可愛らしい声なのだそう。という説明は置いておき、電話の相手は桜架だった。桜架は私のチームメイトで、大切だと言えば大切、だ。桜架は何処となく焦ったような声音で告げてくる。

「————が、……ジェネシスに選ばれなかったの!」
「……え、?」
「ジェネシスになったのはグランの居るガイア! あたし達は……、」

 捨てられた。
 お父様が選んだのは勝手な行動ばかりするグランで、最強というジェネシスの称号は私達には無い。それでも不思議と冷静で居られたのは意地、だった。それにしても、桜架が何故そのことを知っているのだろう。問い掛けてみると、「お父様と研崎の話が聞こえたの、」と返された。未だ信じられず、何時の間にか始まってしまったイプシロンと雷門イレブンの試合を見つめる。

「——行かなきゃ、」

 ぽつん、と小さく呟いて私はその場を立ち去る。最早、頭の中には星の使徒研究所へ向かうことしか無くなっていた。





***
チーム名思い付かない←
かなり話をすっ飛ばしてるのはブリザードクリアしちゃってストーリー忘れるかもしんないからだよ((