二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

言の葉遊び 【番外編】 ( No.91 )
日時: 2011/08/23 16:29
名前: ゆう ◆Oq2hcdcEh6 (ID: PdhEocoh)


「エドガーのこの女たらし。私そんな人間だと思わなかったわ! と昼どら風に言ってみるけど取り敢えず何かうざったいので目の前から消えてくれませんかお願いします切実にね!」

「や、あの……何が言いたいんですか。レディーとしての欠片も無い。貴女は馬鹿ですかいや馬鹿なんでしょうね。ああでも、風邪はひかないそうですよ。良かったですね。というわけで視界から消えてください」



「——で、喧嘩したわけ?」

 だってむかつくんだもん。馬鹿じゃないの? 馬鹿じゃないもん。そんなやり取りをしつつ、お姉ちゃんの前で正座。ああの、足が痛いんですかお姉ちゃん痛い痛い痛い。彩音ちゃんやめてそれほんと痛いから。彩音ちゃんちょ、つんつんしないで。お姉ちゃんは溜息を吐いてから、小さくくつくつと笑みを零した。

「意味不明な喧嘩よね、ほんと」
「うー……」

 ぽふぽふと頭を撫でられ、漸く正座じゃなくても良いと言われた。足がじんじんする、痛い、痛い。彩音ちゃんが保冷剤を幾つか持ってきてくれて、足にぴたりと当てる。ひんやりとしてそれは心地良く、じわじわと痛みを和らげてくれる。

「、エドガー、どうしたの? 亜美関係? 入りたいならどーぞ」
「有難うございますレディ。——アミ、入りますよ?」

 こんこん、と部屋がノックされる。どーぞ、とふてくされた声を出せばエドガーはくすくす笑った。次いでドアが開けられる。入れ違いに彩音はごゆっくりなんて笑んでいる。馬鹿じゃないの。エドガーを見、私は小さく笑う。

「謝りにきたの?」
「いえ、違いますよ」
「——なあんだ。ああ、そうだ、お姉ちゃん、オトせそう?」
「子供が何を言うんですか」

 あんたも子供じゃん、なんて笑えば貴女よりは大人ですという答えが返ってきた。ほんと、お姉ちゃん大好きだよね。私の気持ちにすら気づいてくれない。

「……アミ、そんな拗ねないでくださいよ」

 ほら、また。どうせあんたは私を妹にしか見てない。だからイラつくんだ。ばいばいをするとき、胸がじわりと痛みを訴えた。お姉ちゃんを見るエドガーの視線が私のものとは違った。



「あぁ、私、」

 風丸くんを、エドガーと重ねてるんだ。だからこんなにも好きで、好きなんだ。でも、それは可笑しいんじゃないかなあ。私、ほんと、馬鹿だ。喧嘩するほど仲が良いなんてことは無かったし。

「——、」

 お姉ちゃんが居なくなってもきっと、エドガーは私を見てくれない。






番外編でしたw
香奈が死んだのは大体10歳、かな?
ネタバレ気味ですが、亜美はエドガーと風丸と重ねあわせているんです。だから好き、みたいな。
亜美の初恋の人?w 彩音はその頃の記憶は無いです← 覚えてない(

展開が意味不明でほんとごめんなさいorz