二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 稲妻×復活-グラウンドの中心で大空に向かって叫ぶ-アンケ実施 ( No.11 )
- 日時: 2011/07/16 10:43
- 名前: 美津子 (ID: 278bD7xE)
「ねえツナ、世の中何人人を不幸にする人間がいると思う?」
「一体何があったんだよ、チヨ」
「ツナ、あんたは本当に私の救いだよ」
心配そうに見つめるその円らな目、そして気を使っている事が良く分かるその声。本当にツナがそう言ってくれるだけど私の心がいやされるよ。
しかしあのバンダナ部長、あれからも人の話を聞かずに選手として扱いやがって…!と言いつつも嫌われたら取り返しのつかない事になりかねないから何も言わないけどさ。
何とか理由つけて選手から外してもらおう。
自室に戻るとあの後手渡された青いユニフォームが目に映る。私はサッカー部の選手なんだと思い知らせたいようで妙に腹が立つ。
明日何とかして選手から外してもらう。今日にも無いのにサッカーの試合に出続けるってねーよ。
学校では自由に生かしてくれよこの野郎。
朝、憂鬱な気分ながらも何とかモチベーションを上げようと楽しい事を考える。
上手くマネージャーになれて、仲良くなって、マフィアに引き入れられたら私はまたツナ達と一緒の学校に行けるんだ。
何とかあのバンダナ部長に選手じゃなくマネージャーになりたい事を伝えないと。
心の中で何度も復唱しているとあっという間に学校についていた。
「あの、部長……」
「オレは円堂守っていうんだ!円堂って呼んでくれよ」
「じゃあ、円堂。サッカー部の事なんだけど」
「ああ、今日試合だからユニフォーム着て待っていてくれ!!」
「その事…って!」
「いやー、楽しみだよなー!!」
人の話を聞けと何度言わせるんだー!?そしてそのままどっかに行くなっつーの!!
そんなこんなで私は円堂に何も言えないまま、放課後を迎える事になる。青いユニフォームを着てみるがやっぱり気分は盛り上がらない。
どうしてこう面倒事に巻き込まれるんだ?部室に向かう足も段々と思くなっていく。
あー、誰かヘルプミー!!
「皆、紹介するよ!今日の試合、助っ人に入ってくれる松野空介だ」
「僕の事はマックスって呼んで良いよ。君達のキャプテン見ていたら何だか退屈しなさそうだと思ってさ」
面白いと言うか私にとってはハタ迷惑だけどね。
人を勝手に選手にしてなんだよ、このバンダナ野郎。日焼けの後が残って恥ずかしい思いしろ!!
円堂に恨みのオーラを向けているとマックス君が私の方を見る目ている事に気が付く。一体どうして?
「何か私に用なの?」
「君も中々面白そうだしね」
誰が面白いんじゃ、コラ。こちとら結構真剣に今を生きとるんじゃい。
マックス君の暴言にもう一人締めてやりたい候補が生まれた時だった。
ああ、私も影野君レベルに影が薄かったらこんな事にならなかったのだろうか?
「そろそろ来たようだ」
地響きとともに部室にあるものが揺れ始める。周りの雰囲気的に帝国学園が来た合図らしいが、どういう事?
帝国学園は地震でも引き起こす魔のチームなわけ?戦車でやってくるバカなチームなわけ?
突っ込みどころ満載すぎて試合をする前から疲れてくる。
しかし、その突っ込みはこの後も収まる事は無かった。