二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 独りぼっちは寂しいもんな。(杏子×さやか) ( No.20 )
- 日時: 2011/07/27 19:01
- 名前: 空音さくら (ID: Pr1SsiXj)
「さやか、杏子—、」
この哀れな魔法少女を助けようとしたさくら。
でも、彼女たちは哀れじゃあなかった。
かたい友情で繋がれていて…。
杏子は、さやかと一緒に死んで。さやかは幸せだったはずだ。
杏子も、さやかと一緒で、寂しくないはずだ。
だから、彼女達は決して哀れや不幸といった言葉で表せなかった。
ただ、杏子とさやかは、再び生きて、魔法少女になった。
友達、として—、
「杏子!!!!」
「おう!」
ざぁー……。
倒れる魔獣。かつて、この世界は魔女が人間を襲っていた。
だが、ある最強の魔法少女、鹿目まどかの願いによって、魔女は消え、代わりに、魔獣が人々を襲うようになった。
その世界で、杏子、さやかの魔法少女コンビは、とてもエリートだった。二人が協力して、倒せなかった魔獣はいない。
ただ、最強の魔獣が来たときは……?
"ワルプルギスの闇"
かつて、鹿目まどかが「魔女」を消し去った際、倒された魔女、「÷ぷギスの夜」の、魔獣版—、最強の魔獣だ。
「くらえぇぇ!!!!」
「おりゃぁ!!」
ざああああ、
一気に風が吹き付ける、グリーフシードは共同だ。
「やったあ!—はい、杏子」
「アタシはいいさ、あまったらもらうよ。さやかのソウルジェム、結構黒いだろ?」
「あぁ、ありがとね。」
この二人は仲良しだ。
この魔法少女コンビは、最強といってもいい。
微笑む二人。
「魔獣がうじゃうじゃいるね、」
「今夜はめんどそうだ。」
「「いくよっ」」
—杏子、これからも、一緒に魔獣を倒そうね?
—さやか、いつまでも、友達でいような。
友情。
—が、
「はぁっ……はっ……はぁ…」
「ざけんじゃんぇぞ…!!あんな化けモン魔獣……!!!」
ワルプルギスの闇。
「おらああ!!!」「はああぁぁぁ!!!」
二人とも解っていた。
何度やってもあいつはびくともしない。くらってない。
なんで—?と疑問をいだいていた。
でも、決してあきらめなかった。
かんっ!かんっ!
「…っ!!………っうわぁ…!!!」
「杏子、危ない…!!!!」
ざく。
「さや…か…?」
「さやかあああああ!!!!!」
そんな、そんなはずない—、嫌。いや…。
"貴方たちの人生をぬりかえてしまって、ごめんなさい。
だから、これでもうあまり、手はださないね?"
「うわああ!!」
敵わない……あんなの敵わないさ……。
神様、頼むよ。—頼むよ…アタシにはさやかしかいないんだ…。
父さんも、母さんも、みんな死んじまったんだ…
—頼むよ、さやかを助けてよ。
"これで、最後、ね"
「杏……子?」
「さやか……ワルプルギス、倒したぜ…」
「え?」
折れた槍。
びくともしないようにみえて、あいつはたくさんくらっていた。
ソウルジェムは真っ黒、因果が魔法少女を包み込む前に、彼女たちは消えなければならない。
「えっ?」
「グリーフシードだ。」
そう、最強の魔獣を倒したんだから。
その消費した魔力を回復する程のグリーフシードは、手に入るはず。