二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 柚莉さくら ( No.28 )
- 日時: 2011/07/28 18:25
- 名前: 空音さくら (ID: Pr1SsiXj)
—夜、
靡く茶色の髪、透き通ったピンクの目。
両手にあるのは、二刀拳銃。腰にあるのは、小型の剣。
「キュウぅべえ」
少し高くて、落ち着いた声。いつもは元気な声なのに、今は魔女退治に集中して、落ち着いた声になっている。
「なんだい?」
答えるぬいぐるみ(?)
「あたし、マミさんを倒せないよ。」
彼女の口から出てきたのは、そんな言葉だった。
巴マミ。ソウルジェムが黒く濁り、彼女は魔女になった。
「君は、他の魔法少女みたいに問わないのかい?」
「—それは、"このソウルジェムが濁ると何故ソウルジェムはグリーフシードに変わり、私たちは魔女になるの?"という疑問のコト?」
「ああ」
さくらは長く目を閉じ、長く黙った。
「貴方に問ったことで、…何も変わらない。」
「………。」
「貴方はあたしたちをだましたんだよ?インキュベーター」
「…どうして僕の名を?」
「あたしの願ったことを忘れた?あたしの願いは—、」
ざああああっ、
「—何?」
「魔女が動き出したんだ。」
「……マミさん…」
「マミは強かったからね、マミの魔女も強いだろうさ。」
「…………行くよ、」
"独りはいや……"
"独りにしないで……一緒にいて…誰か…"
マミの心の声、因果がうずめいている。
"独りに…………しな………"
だだんッ、響く銃弾の音。
からん—と、落ちる空のマガジン。
すばやく、腰から小型剣を抜く、(二刀流)
「終わりだよ、」
『マミさん』と、あとから続ける。
すたん。
ジャンプすると高く飛ぶ。マミ魔女の頭部に乗る。
ざく—、「一度刺されば運の尽き、長く刺さる剣……伸びろ!二刀流!!」
剣は伸びる、魔女は嫌な音を立て、どんどん崩壊していく。
剣は、魔女を貫いて、—さくらは、剣をぬいて、小型剣に戻した。
「—なぁにさえない顔してんのさ、さくら」
「杏子ちゃん…」
「マミは逝ったよ、あたしらはマミのぶんまで戦わなきゃなんねぇ」
「…………」
「さやかも死んじまった—あと残りは、お前と、アタシと、暁美ほむらだけさ」
有難う、
「ありがとね、杏子ちゃん。」
「まださえない面してんなぁ、ほらよ!」
ぱしっ、
「うまいぼー?」
「うまいぜ!」