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「そんなにサッカーサッカーってさァ、下らないんだけど」

　今まで俺達が必死に積み上げてきたものを、目の前の少女はまるで積木を崩すかのように粉々に粉砕した。くすくすと浮かぶ冷笑には慣れ切っていた筈なのに。あははは、と何処か楽しそうな笑い声と共にふわりと雪が降って来る。少女はただ、楽しげな瞳を此方に向けるだけ、で。

「……私と来るんなら今の内。私に従うのならそれ相応のものをあげる。ねえ、どう?　力が欲しいのなら求めれば良い。幸せを望むなら奪えば良い。ほら、おいでよ」

　ゆったりと、甘く低く囁く悪魔の誘惑。
　このまま彼女が差し出してきた白く華奢な手を取れば俺は、俺達は救われるのだろうか。否、絶対に救われはしない。それでも彼女の手を取る俺達は、幸せも力も求めていた貪欲な人間にしか過ぎない。下らないと嗤った筈の黒く妖しく光る石に手を伸ばす。少女が何処か嬉しげな声音で告げた。

「これで、シアワセ?」


(　結局彼女は俺達を蹴落とすだけ　)


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風丸くんにきゅんきゅんしてます←
闇堕ち辺りが良いね!(ぐっ、
っていうかさくらの更新が早い((自分遅いだけ←