二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- さく☆マギ学園ストーリ— ( No.54 )
- 日時: 2011/08/02 18:26
- 名前: 空音さくら (ID: Pr1SsiXj)
「お姉ちゃん?お姉ちゃん!ねえってばーお姉ちゃん!!」
「……ふえ?………澪、どーしたのぉ?」
「今8時だよ!?遅刻だよ!」
「えええええっ、!!!」
がばっ、と勢いよく起きたさくらは大変、「今8時?今8時ってやばいじゃん!」と心の中で叫んでるうちに、もう8時10分。やばい。
まあ、いつもは7:50起床なのであまり変わりませんが。
「とおおおりゃああっ!」
さくらの妹はとてもしっかりもの、なんたって自分も遅刻するというのに、8時まで姉を起こし続けていたのだから。
さくらは、袋から食パンを取り出し、苺ジャムを勢いよくベタ塗りすると、口にくわえてかけてゆく。
「お姉ちゃん!バック!?」
「はえ……っ!!!?おちた……パン落ちたぁ……」
「もぉぅ……!!」
—と、柚莉家の朝は忙しいのである。
(※こないだ、さくらはひとり暮らしという設定であったが、そこは短編集なので見逃してください)
障害物を避けながらさくらは全速力で走る。
●さくらの頭の中
さくらの家から学校まで⇒約①㌔
さくらの100m走の速さ⇒約11秒
さくら、学校から家まで3分もないじゃん。
にやにやにや、
なあら毎日8:00に起きちゃえばいいのさ…。
「はぁっはぁっ………へ、ふ……」
そうだった、さくらは長距離苦手なんだ。
「へ………ェ……もうだめ……。」
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
悪魔のチャイム。
これは悪夢だ。夢。悪い夢。さあ、起きろさくら!
「うわあああんっ、」
クラスについた時刻 8:20
たしかに、家から学校までは1㌔だ。
だが、さくらのクラスは2階。さくらだって、校舎の中は走れない。
可哀想に。
「さくら、…………184回目ね、」
「何が?」
「遅刻数」
「数えてたんだ………。」
「ええ」
恐ろしい。
早速悪夢の授業がやってまいった。さくらは大嫌いな算数が1時間目から、2時間目にうつっていて、涙が出た。HRでいつも時間がすくなくなってるのに……などと、考えながら。おまけにみろ、1時間目は体育じゃあないか。………さくらは白眼になった。
「さくら?」
「……………あ"ぁ……があ……」
「さくら。」
「へい」
「貴方、今いってはいけない世界に逝きかけていたわよ」
「あ"……があ………し…ぬ……」
「……今日のお弁当たまごやきなんだけれど。」
「頂戴!」
「いいわよ」
なんて優しいほむらちゃん。
なんて目を輝かせながらつぶやくさくら。
それをあきれがおで見るほむら。
「たまごやきぃ………」
「柚莉さん。廊下に立ってなさい。」
先生にあてられても「たまごやき」しかつぶやかなかったさくらは有罪判決となった。
「へ、……もうこんなじかん?」
「お弁当!……卵焼きぃいいい!!!」
だだだだだだだ……!!!
「ねえ、」
「はい」
「さくら、」
「ん?」
「卵焼きとひきかえに何かちょうだい」
「あたりまえさ!……あ、弁当忘れてきた、」
ちーん、……こどく。