二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

さくらとほむら ( No.65 )
日時: 2011/08/04 21:37
名前: 空音さくら (ID: Pr1SsiXj)

「ほーむらちゃあん」
にこにこと笑う私の友人。柚莉さくら。
 今は夏、ここは学校。気温は29℃。最悪だ。

「ふふー。ほむらちゃんなあに汗いっぱいかいてそんな不機嫌な顔してんのさぁ…?」
「………貴方はどうしてそんな平気な顔をしているの?」
「あたしはぁ、このタオルかなぁ?」
「……よく見るとそれ、ぬらすとひんやりするタオル…」
「そーだよぉん?ふっふー。うらやましいでしょ〜ってぐるひぃ!?何あたしのタオル引っ張って……あがあああ……っ」

苦しむバカ(友)の悲鳴。

「貴方だけ楽にしてるなんて…そうはいかない…このタオルを没収する。それが無理なら窒息死、」
「うごおぉおぉおえええ………」
「気持ち悪い声を出さずにさっさとタオルをよこしなさい」
「ぼ……ぶら……ちゃぁ………ん…」

散った、
儚いはかない、"命"という一つの華が。

その時—、
「ソウルジェムが—っ!?」

ソウルジェムが光はじめた。まずい、学校に結界を張られると—…。
「いくわよっ、」
「あ"……ぅん……ごほっごほっ……」
タオルを巻きなおす真っ青なさくら。

「さくら、あたしと手をつないで。」
「うん、」
時間停止、

すたた
「ソウルジェムの光がだんだん強くなってる……!!」
「いたわよ、」
「………っ!!」

大きな黒い羽根。
人型の魔女。
細い足と長い髪。
 今までとはまるで違う魔女の感覚。

解除、
「なにあの魔女………?」
ぶんっ、
「なっ………!?」

一瞬で、魔女は私の後ろにくる。
「ほむらちゃん!」
だんっ!!
撃ち込まれる銃弾。

「喰らえぃ!!」
腰から瞬時にナイフを取り出す、一瞬で長くなるナイフ。
ぐんっ、

また瞬間移動—っ!?
「さくらぁ!!!!」
「んなっ—!?」

ざああ、と地面に物をこすりつける音とともに、さくらが吹っ飛ぶ。
「く………がぁっ………!」
((((あははっは、ははっは!………))))
魔女の嘲笑。

時間停止、
爆弾設置—「解除!」
だあああんっ!!一気に爆発する魔女。

「やった—?」
(((ざんねぇーん)))
「きゃぁあっ!」
「—とぅっ!」

さくらの蹴りが魔女を直撃する。
その隙にさくらがナイフを取り出して—刺す。
(((ぐああああああッ)))
「—貴方は、人間に似ている…」
「だよね、ちょーにてる!」

だだんっ、だだだ!
「おしまいだよ。」

—あの時思った。
あの、魔女………人間だ………っ、
魔女がきっぱり言葉をしゃべったのはともかく、あの人型。
そして、倒した時の最後の台詞。

(((あ"……ッ…、なんデ……?ワた師は……にんげ……ン……!!)))
—おとうさん、おかあさん。 と、

魔女、が人間—?
どうなっているの………?

「きいてみよっか、きゅぅべえに。」
「ええ」