二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

時を超えるほむら、 ( No.94 )
日時: 2011/08/21 19:18
名前: 空音さくら (ID: Pr1SsiXj)
参照: http://mb2.jp/_auth/sakura18/

「ねえ、ホむ……らちャ……ん」
「……なにっ?柚莉さん………?」
眼鏡のレンズに雫がおちる。

「ぁ、のね………ほむらちゃん。ぁたし、ほむらちゃんのこと、大好き………っ」
「…………私も、私はっ!!桜ちゃんのことが大好き!!世界中の誰よりも!!……だから、だから死なな…っ、」

「ありがとう、ほむらちゃん。」
ぱりんっ、

「いやぁぁぁぁあああっ!!!」
叫ぶ、
暴風雨、爆発。どの言葉でも言い表せない゛嵐″。

もう一度戻ろう。
—最後の、もう一度。
「ほむらちゃん」
「え—?」

そこは、いつも時を超える時にわたる、時間の道。
そこになぜか、さくらが居た。
魔法少女に変身した、さくらが。
「さくら…………?」

 しかも、そのさくらは、私が会ったことのある、″さくら″今までの時間軸に存在したさくら。ってこと—?
「待ってたよ、」
「どういうこと……っ?なんで貴方が……!!?」
疑問を投げかける。

「もう、いいよ。—時間を超えなくていいんだよ?」
「いやっ、貴方を助けるまで、私は……っ!!」
「あたしはここにいるよ?」
ぽん、
さくらは人差し指で、私の心を差した。

「え?」
「この時間道はほむらちゃんの心、あたしはずっとそこにいる。
だからもう超えなくていいんだよ—?」
「いやっ……。心の中にいるなんてっ……居ないのと同じじゃない!」
「じゃあ—もう時間を超えないで?」

—。
「ほむらちゃんが、アタシのために苦しむの、もう見たくない。
何度もあたしが苦しむのも、もうこりごり—。だから、もうやめて。」

ずっとさくらのため、って。
頑張ってきた。
また一緒に魔女退治したくて、一緒に笑いたくて。
何度もさくらを助ける方法を考えた。

 それが、貴方には迷惑だったの—?
「ごめんなさい。」
私は誤った。うつむいて。

もう桜の顔は見れない。
姿さえも、時間がってばきえてしまうのだから。
「ほむらちゃん。」
「………………。」

さくらが、私の名を呼ぶ。
もう答えられない—、
「ソウルジェムを見て。」

え?
自分のソウルジェムを見る。
黒く濁って—、これは限界………?

「ほむらちゃん、あたしと離れ離れになりたくないなら、大丈夫。」
「……………さくら…………?」
「大丈夫、 ずっと 一緒に—。」

さくら—?
貴方は本当に桜—?
いいえ、貴方はさくらじゃない…………。
貴方は—。

″彼女″が、私の手を取った。
私のソウルジェムが割れる。
さくらの頭を最後に見た。さくらのソウルジェムがない—?

「ずっと一緒にいてあげるからね、」
時間軸に潜む魔女—?

″彼女″が、私の手を取った。