二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

野神さんとサクラの学園、 ( No.95 )
日時: 2011/08/23 23:40
名前: 空音さくら (ID: Pr1SsiXj)

「ねえねえ、ほむらちゃん。」
「なによ、今忙しいの。」
「—トランプするのに?」
「…………………………悪い?」

地獄の底から響く声。
「いえ、」

「あはははっ!!ほっむらぁ。お前、トランプ下手なんだなぁ??」
「……………………黙りなさい、」
杏子アンコちゃんが上手なだけだよ。」
「おい、桜。アタシはてめぇに自分の名前の漢字までオシエテことはないんだが……杏子の"杏"が、あんに読めるだけでそう呼ぶなと言ったはずだぞ?」

どうしてあたしはこうも虐められるんだろう。
—というか、上から目線みたいな?
「負けず嫌いとなるとやりがいがあるなっ!!」
「……次ババ抜きよ、」
「おう、」

さっささと、杏子ちゃんが手早くカードを配る。
「さては杏子、仕掛けてないでしょうね?」
「んなわけねーだろ!!?オイほむら、ついに人まで疑うようになったかァ!?自分が負けてばっかりだからってよォ、!!!」

杏子ちゃんが、机をどんっ!!と叩いて、ほむらちゃんの胸倉をつかむ。
「きょ、きょーこちゃん……っ?ほむらちゃんも………。」
「チッ……………。」

がらっ、
「ぁ、っあのー。」
「???」
「サクラ先輩いらっしゃいますでしょうかぁ?」
「あ、あたしならここだよーん!!!」

ぴょーん、ぴょーん、と飛び跳ねて手を挙げるあたし。
何故だろう、後ろの二人にジト目で見られているような。
「すみません、ちょっとこちらに…。」
手招きする仕草が撃萌えの子。

名前をきちんと聞いておかないと!
—と、メモ張を取り出すあたし。

気のせいだろうか? また視線が………。
「あ、あたし。野神巫女といいます、」
「あ、みことちゃん?可愛い名前〜っ!!あ、あたしはね。柚莉さ—」
「あ、しってますっ!柚莉サクラさんですよね?」
「う、うん。あたしのこと知ってるの?」
「知ってるも何も……っ!!」

—どうやらあたしは、バカキャラで有名らしい。
≫続く、かも ?