二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: スマブラと語り部の夢 (短編) ( No.5 )
日時: 2011/07/16 12:07
名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: 5USzi7FD)

〜剣士と手合わせの話〜



キィンッ



夜の闇の中、鋭い音が響く、
その場に居る、たくさんの死線をくぐり抜けてきた剣士達も、固唾をのんで見ている。


キンッ

カランッ


勝負が付いたようだ。
赤い髪の女性は、弾かれた剣を目で追っていたが、諦めたように相手の青い髪の剣士を見た。


「私の負けです。」

「そうだな。」


二人の会話をきっかけに、固唾をのんで見ていた周りの剣士達も、二人に声をかけ始めた。


「凄かったですよ!影歌さん!手合わせですが、あそこまで良い勝負を見られるなんて!」

「凄かったぜ!ていうか、そうとしか言えねぇ!!」

「…腕が上がったな。」

「そうや!そうや!でも惜しかったな〜、紙一重やったやん。」

「…お褒め頂き、ありがとうございます。」

「メタナイトも何か言い!」


ダンクに言われ、手合わせをしていた青い髪の剣士…メタナイトは、口を開けた。


「そうだな…確かに私も少々危なかったな…」

「じゃ、互角だったんですか?」

「ほとんどな、影歌が影虫をもし使っていたら、負けていたな。」

「では、つまり、やろうと思えばメタナイトさんをフィギュアにすることも出来たわけですね。」

「無表情で言うな…本当にやられそうだから…」

「申し訳ございません。」


メタナイトはやれやれというような顔をしていたが、その顔は笑っていた。


——強くなったな…無理は承知だが…


「なぁ、影歌。」

「何でしょうか?」

「無理は承知で聞くが、ハルバードの船員にならないか?」

「申し訳ございません、タブー様に使えていますから…」

「いや、無理は承知だと言った、気にはするな。」

「では、もし、解雇されたらハルバードの船員にでもなります。」

「まず、解雇ってされるんでしょうか??」

「されないと思うけど。」

「影歌。」

「はい?」

「もう一勝負するか。」

「はい。」


夜の闇の中、また鋭い音が響く、
だが、今度は片方は楽しそうに剣を振っていた。


END


あとがき(オマケ)


「む…影歌が帰ってこない。」
「なんだ?というか、早く自分の部屋に帰れ!タブー!」
「マスターは五月蝿いな。」
「ま、影歌来るまでなんかしようぜ♪」
「そうだな…マスターを弄るか…」
「!?」

その夜、管理室に悲鳴が響いた…w