二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 妖界ナビ・ルナ×学園アリス ( No.42 )
- 日時: 2011/12/31 09:48
- 名前: 夏蜜柑 (ID: vp2qGUNh)
04
「スネリちゃん、ルナちゃん、雪羅ちゃん、お待たせ〜」
三人が言い合いをしていると、鳴海が来た。
そのとたんに三人とも、
「あ、大丈夫ですよ」
「で? 合格したんですか?」
「どうなったんですか!?」
と言った。
上からスネリ、雪羅、ルナ。
鳴海は丁度言い合いしているところを見ていなかったので普通だったが、言い合いを見てからこれを見ると明らかに猫かぶりにしか見えないのは確かだ。
「じゃあ、まず合格したかどうかね」
三人は、ドキドキしていた。
たとえ、二人受かったとしても1人が落ちては意味が無い。
三人受からなければならないのだから。
「合格者は、スネリちゃん、ルナちゃん、…雪羅ちゃん。全員合格だよ。おめでとう」
鳴海は優しく言った。
三人は、ホッとした表情を見せ、それから嬉しそうに笑顔も見せた。
「やった! 合格したね!」
「どうなることかと思ったけど」
「上手くいったみたいね」
三人はキャイキャイとさっきまでの言い合いは嘘かのように話していた。
「それじゃあ、君達に能力の説明をするね」
「能力の説明?」
「能力とはどういうものか、ってことを説明してくれるのよ」
「まだよくわからないしね」
雪羅、スネリはルナに説明する。
ルナは、「あぁ!」と言ってポン、と手を叩いた。
「まず、能力のことをここでは『アリス』って言うんだ。種類は異なって、まずルナちゃんのアリスは『超動体視力』まだ見つかるかもしれないけど今はこれ。スネリちゃんのアリスは『猫変化』のアリス。スネリちゃんも、ルナちゃんと同じ。雪羅ちゃんは、『超動体視力』。雪羅ちゃんもまだ見つかるかもしれないね。」
「すごいわね…」
「覚えるの…大変…うぅ」
「ルナ、頑張れ」
そう三人が少し会話を交わした後、また鳴海が詳しい説明を始める。
「で、『超動体視力』の意味、わかる人いる?」
鳴海が聞くと、雪羅が答えた。
「『超動体視力』というのはそのままの意味で何も使わなくても塀に立てたり、ジャンプ力がすごかったり、とみとってよろしいのですよね?」
ものすごく大人びた口調で。
鳴海は少し驚いたようだったが、「うん。正解」というと、次の能力説明に取り掛かった。
「じゃあ、『変化』はわかるよね?」
次は、スネリが答えた。
「『変化』は、何かに変化すること。いたって簡単ですよね?」
と、見事にまとめて説明した。
ルナは、自分が答えられなくて残念そうな顔をしていたが、合格した、それだけでも、かなり嬉しそうだった。