二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン エイリア学園マスターランク ウィンドレス ( No.18 )
- 日時: 2011/07/16 16:42
- 名前: アラン (ID: zGIWZsqg)
さらに進んでいくと、前からある人物が見えた。
紫のサイドテールの少女。
「あら、あれはアキラじゃない」
緑のユニフォームを纏ったウィンドレスDF、アキラだ。
アキラもウィンディー達に気がつき、少し微笑んだ。
「キャプテン、ミーティング終わったのか?」
「うん、まぁね。何事も変わりはないよ。明日、予定通り雷門襲撃だよ」
ウィンディーはそう言ってから、観察するようにしてアキラを見る。対して、アキラは特にこれと言った変化はない。
「どうかしたのか?」
「ううん、別に。ただ、元仲間が襲撃されるから、少しはアキラも悲しいのかなって思ってさ」
「そんな事はないさ。私はエイリア学園だからな」
満面の笑みで返される。そこに微かに漂う殺気を感じ取ったのか、ラルズは少し眉を潜めた。
だが、ウィンディーは特に気にする様子も無く、アキラに負けない満面の笑みを返す。
「そっか。それなら別にいいや。所で、今雷門は今後、計画にかなり影響を与えると睨んだから、偵察に行ってくれない? ついでにキャプテン円堂の足も潰してくれると、助かるな」
アキラの肩がビクリと震えたのを見て、ウィンディーはアハハと笑って、彼女に近付き、手で肩を叩いた。
「冗談だよ。計画が始まったら、マスターランク同士の試合も増えるから、守り、しっかりね’
「……分っている」
そのまま去っていこうとするウィンディーとラルズだが、背後からアキラに声をかけられた。
「キャプテン」
「何?」
「キャプテンは、テレビで雷門の試合を見たことある?」
「ないけど、それがどうかしたの?」
「……それならいい。では、また」
去っていく背中を見つめ、アキラは心の中で呟く。
(雷門サッカー部に、お前とそっくりなやつがいる。苗字も一緒のな)
果たして、苦しむ事になるのはどちらなのか。そう思うと、ウィンディーの絶望的な表情が思い浮かべられて、S心がくすぐられるアキラであった。
「アキラは、雷門と接触を想定すると危ないな。まだ心に迷いがある」
「……たまに思うけど、あなたってすごいわよね。本当にたまにだけど」
その観察眼とか、カンとか。と付け加える、ウィンディーは笑いながら「当然だよ」と返した。