二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン エイリア学園ウィンドレス  ( No.69 )
日時: 2011/08/22 12:42
名前: アラン (ID: zGIWZsqg)

「ジェミニストームが、負けた……?」
 ウィンディーは、振り絞るようにして声を出した。
 そんな信じられない。エイリア石がただの人間に負けるなんて。
「白恋中学の吹雪士郎が雷門に仲間入りしたのに加え、ジェミニストームが得意とするスピードが破られたからね」
 グランが白恋のグラウンドを映したスクリーンを、消しながら言う。

「じゃあ、レーゼたちはどうなるの?!」
 ウィンディーのその問いかけに、バーンが素っ気無く答える。
「そんなの決まってるだろ、追放だ。そしてファーストランクのチームをよこすんだ」
「そんな」
 バーンの方を見て、ウィンディーはハッと口をつぐんだ。
 彼の金の目は、少し陰っておりそこからは、苦痛と苦悩が垣間見えた。
 ウィンディーはさらにガゼル、グランへと目を移して行く。

 みんな一緒なのだ。
 この中で、本当に割り切れている人なんて、一人もいない。幼い頃から一緒に育った家族が追放され、それを計画だなんて割り切れる程、自分達は大人ではない。
 
『彼らは鼠なのよ』

 ラルズに言われた事が不意に頭に過った。
「……その通りだね」
 雷門は鼠のようだ。
 諦めが悪く、自分の大切なモノを盗んで、奪ってしまうのだ。
 なら、私は猫になる。

 ウィンディーは拳を強く握り締めた。
「雷門、必ず私の手で潰す……!」