二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン エイリア学園ウィンドレス ( No.79 )
- 日時: 2011/08/29 13:47
- 名前: アラン (ID: zGIWZsqg)
「ウ、ウルビダ?!」
「なんだ?」
「なんだじゃないわよ。何でここにいるの?」
ラルズが聞くと、ウルビダはビニール袋を持ち上げ、いつもながらの冷静な声音で返す。
「なんか、お前達のチームが大変そうだからな。これ差し入れだ、副キャプテンの二人だけに」
その顔には、ヒートとラルズと同じ哀愁が顔をのぞかせていた。
「えぇー、ずるい!」
「俺らも差し入れほしい!!」
などと騒ぐメンバー達の声を耳に挟みながら、赤と緑の副キャプテンの二人は思うのだった。
(そういえば、この人のキャプテンはもっと大変だよな)
「オレもいるよー!」
と、明るいあいさつと共に、ヒョイッと顔を出した人を見て、ラルズはまた驚きの声を上げる。
「グ、グラン様!」
「あ、いいね、その『様』って響き。うちのチームは誰もグラン様って呼んでくれなくってさぁー」
「は、はぁ、そうなんですか……」
「所で、さっきウルビダの言ってた事って何?」
と聞くと、ウルビダが後ろのグランを指差す。
「あれは私ではなく、コイツが考えた事だ」
「うん、実はね、雷門、この間イプシロンとも引き分けだったでしょう? だから、バーンとウィンディーの事だから、もう落ち着いていられないんだと思ってね。ちょっかい出しに行ったんじゃない?」
「……実際にグラン様はすでにちょっかい出しましたけどね」
ラルズの力ない突っ込みに対し、グランは爽やかな笑顔で返す。
「ああー、陽花戸中の事? あれは一応ウルビダに相談して、同意を——」
「私は思いっきり反対したぞ。嘘を吐くなぁ!!」
グランの言葉をさえぎったのは、蹴りが先で、言葉はその後だった。
「ラルズ、突っ込みはこうやるのだぞ」
「そ、そう……」
その時、ドアが開き、イクトが入ってきた。
「うわぁー、壁めり込んでるじゃん、どうしたの? お祭り?」
「カルは?」
ラルズはイクトが一人で来た事に気付き、そう聞くと、イクトは頭を掻きながら笑った。
「なんか、置手紙を残して、部屋は空っぽだった。ウィンディーとバーンと一緒に行くんだって」
ああ……なぜどいつもこいつも、みんな自分勝手なんだ。
ラルズは手のひらで、バーンとホワイトボートを叩く。その音に、ミーティングルーム全員の視線が、彼女に集まった。
「これより今回のミーティングのまとめに入るわ。一番まともな意見として、馬鹿三人は雷門を追ったと仮定します。雷門の今後の行動を調べて。バーン様は知らないけど、うちのチーム二人は見付かり次第、連れ帰ってきて下さい。今のグラン様と同じ風にします」
—その頃、馬鹿三人組は—
「すみません、福岡行きの新幹線チケット、三枚下さい。支払いは父さんのカードで!」
駅にいた。