二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: また帰ってきた!時効警察 ( No.11 )
- 日時: 2011/07/29 17:52
- 名前: 凪 (ID: ObYAgmLo)
第一話『今回、三日月が拗ねている理由は知らなくてよし?!』
#2
霧山は片手にストップウォッチを持って、目をつぶっていた。
「これだッ!」
ストップボタンを押し、目を開けた。ストップウォッチは29秒59になっていた。霧山はため息をついた。
「あ〜残念!霧山ぁ」
又来が笑いながら勢いよく霧山の背中を叩く。霧山は顔を引きつらせながらも絶えていた。
「でも、これはこれですごいですよね」
真加出が霧山を励ますように言う。それを聞いた熊本は何か気に入らなかったのか小声でぼそっと言う。
「ま、到底僕には追いつけないね」
「よく言いますよ。さっきまで何回も練習してたくせに」
他人に聞こえてないつもりが、はっきりと聞こえていたようだ。サネイエがシュレッダーをいじりながら真顔で言った。それを聞いた熊本は苦笑いをした。
「あ、そういえば……三日月君、今日来ていないみたいですね」
しずかの姿をさっきから見ていない霧山は皆に言った。どこを見回してもいなかった。
「確かに見ませんね」
真加出が頷きながら言った。すると又来が「ああ」と呟き、霧山の方を見た。
「三日月の奴ね、ちょっと遅れてくるらしいんだ。なんでも……怪我した、とか言ってたな」
「怪我した!?」
霧山と真加出が同時に驚いた。霧山は又来に聞く。
「どこで?」
「家で。しかもベッドの上」
「ベッドの上!?」
またも、霧山と真加出が驚く。
「あの人、一体何をやって怪我したんですかね」
サネイエが苦笑いしながら言った。
「ベッドの上で怪我って変わっていますよね」
真加出もサネイエにつられたのか苦笑いしていた。
「ホント、変わってるよね」
熊本がうん、うんと小刻みに頷きながら、まだストップウォッチを手にしている。
「悪かったですね、変わり者で」
この声は——しずかの声。時効課にいた人が同時に声のしたところを探した。
「あ、いた」
霧山が指を差して声の出所を示した。しずかは時効課の入り口に立っていた。しずかは制服姿でぶすっとした顔で首にサポーターらしきものをしていた。
「お、おお……三日月君じゃないか」
熊本がビビりながら顔を引きつらせながらも笑顔を作って言った。
「何かオーラが漂っているような気がするんだけど」
サネイエが両手を伸ばして、しずかの頭の上で何かを支えるような形にした。
「重〜いオーラが漂っておりますぞ」
又来もつられてサネイエと同じようにする。しずかはイライラしながら腕を組み、言葉を放った。
「透き通ったオーラですよっ!」
NEXT……
本当だ。何とも言えないオーラが三日月さんの体の周りに漂っている。by作者(もう一回言わせるか! by三日月 しずか)