二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 偵察者〜オーガ〜 ( No.12 )
- 日時: 2011/07/29 13:03
- 名前: 成神 瑠希亜 ◆NXZpXjw7ys (ID: rCT1hmto)
- 参照: http://uranai.nosv.org/u.php/list/pureceececce/
PART 2*+。・女たらし・。+*
彼と一緒にクラスまで足をすすめたグミ。
クラスに着くまでに、彼の名前や、彼の口調、どうしてこの学園に入学したのかなど、結構いろいろな話を交わしていた。
「俺はエスカ・バメル!!みんなエスカバって呼ぶ。だからお前もエスカバでいいっ」
「私はグーミリア・リオルだ。グミと呼ばれている」
本当に軽い自己紹介といったところか。
グミは自分の名前を言った。
「グミィ??なーんか・・・可愛いあだ名だな」
「なっ・・・どういう意味だっ」
「喋り方と性格に合ってねぇなーって」
これにエスカバはニッと笑いをこぼし、それにつられてグミも少し笑いをこぼした。
「まぁ・・・よく言われるよ」
「っつーかさぁ。お前の目ェカッコいいな!」
「目・・・?」
知らぬ間にエスカバと目を合わせていた。
「あぁ。青と赤って、コンタクトってやつか?」
「・・・違う。これは生まれつきだ」
「へー・・・。綺麗な目だな」
その一言に、グミは我に返った。
違う。この目は生まれつきなんかじゃない・・・。
好きでこうなったわけではないんだ。
自分にそう言い聞かせた。
.
階段をすべて登りきっていて、教室の大通りの通路までたどり着いていた。
そこには数多くの生徒達が、授業が始まるまでの間、ワイワイと話していたり、窓の外を眺めていたり、いろいろだった。
グミとエスカバが歩き出すと、周りが一瞬にしてさめた。
周りからは
「誰あれ・・・」
「エスカバと一緒って??」
「転入生って・・・俺きいてねぇんだけど」
グミは急遽王牙学園に転入することになった生徒。
転入生が来るなど、誰一人としてきいてはいなかった。
しんと静まり返る一方で、前から集団が歩いてきた。
それにエスカバが呟いた。
「スルーして良いぜ?あんなの」
「あ・・・あぁ。なんかよくわかんないけど」
.
集団の正体は女子だった。
だがその女子の集団の先頭に、少年なのか少女なのかもわからないくらい綺麗な顔の少年が居た。
「ミストレ様だわっ!!」
「本当!?ミストレ様が!?」
「・・・ミストレ?」
グミとエスカバに集中していた視線も、いつしかミストレの方にいっていた。
「やぁ!!エスカバじゃないかっ・・・そこの彼女は?」
グミは一発で感知した。
ミストレと呼ばれるこの少年の性格、強さ、思っていること、
すべてをこの特殊な“能力”で見入った。
「・・・グーミリア・リオルだ」
エスカバが言った。
グミは一歩もひくことなく、ミストレと呼ばれる少年に言った。
「お前の名はなんという」
グミの態度にザワつく生徒達。
女子達からの視線が特に酷かった。
何にそんなにザワついているのか、グミは思ったが、気にはしなかった。
ミストレも驚きはしたが、あえて態度には示さなかった。
「オレはミストレ。ミストレーネ・カルスだ。君は転入生か何かかな?」
・・・女たらし。
グミはミストレのことを、
丸めで大きな目でじっと見つめた。
青と赤という左右対称の色をした目。
その不思議な感覚に、ミストレは目がはなせなかった。
「っ・・・ところで君、クラスは??」
.
「バダップと同じだってさ」
これに久々に口を開いたエスカバ。
そのエスカバの言葉に、ミストレは勿論、彼が率いている親衛隊の彼女達も、周りに居た生徒達も驚いた。
「そっ・・・それは本当か!?」
「ここで嘘をついてどうする、バカ」
グミは怯むことなく言った。
「バッ・・・!?なっ・・・なんなんだこの女の子」
端正な顔立ちとミスマッチな態度のグミ。
その不敵な彼女には、ミストレを大まかに嫌っているオーラがあった。
「・・・そこをどいてくれ。通れないだろ」
エスカバは驚きのあまり声がでない。
グミは自分に接していた態度とは裏腹に、ミストレに向ける冷たすぎる態度が、気になった。
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半端・・・orz