二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 偵察者〜オーガ〜 ( No.52 )
- 日時: 2011/08/07 19:17
- 名前: 成神 瑠希亜@オーガ ◆H8fu4x3fYY (ID: IZus4UZf)
- 参照: http://uranai.nosv.org/u.php/novel/korabodaze/
PART 12*+。・此処は・。+*
「あっ・・・!!グミ!!起きたかっ」
「エスカバ・・・!!私は一体・・・ぐっ・・・!!」
救護室のベッドで意識を失っていたらしい。
グミの隣のベッドでは、バダップが未だ横になっている。
「あんまり無理しないほうがいいよ??グーミリア」
エスカバ以外の声が聞こえたかと想い、グミは振り返った。
ミストレだったことを確認すると、不機嫌そうな顔をみせて、エスカバの方へと体勢を戻した。
「すごいな、お前。バダップと互角って」
エスカバが言った。
グミはエスカバの目を数分見つめ、何も言わずに下を俯いた。
グミの顔や身体は、絆創膏やガーゼや湿布だらけで、怪我だらけの人間になってしまった。
無論、バダップも同様だ。
「おい、グミ??大丈夫かー??」
しばしの沈黙が続いたが、バダップが起き上がったことにより、その沈黙は途切れた。
「バダップ!!無事か??」
ミストレが大袈裟に言った。
バダップは「あぁ」と小さく呟いた。
隣で俯いているグミを見て、バダップは先ほど何が起こって自分が此処に居るのか、把握した。
そして自分以外に、ミストレとエスカバ、そしてグミだけがこの救護室に居ることを確認した。
「俺と・・・俺とグーミリアは、どちらが勝利したのだ・・・??」
バダップが頭を抑えながら言った。
グミは相変わらず俯いた状態のまま、バダップに言った。
「引き分けだ」
これにエスカバが続いて言った。
「同時に倒れたんだよ。いやしかし、久々にすっげーもん見させてもらったぜ」
.
.
ガラッとドアが開き、バウゼン教官が入ってきた。
「バダップとグーミリア。体調ははどうにかなりそうか??」
「はい。問題ないです」
バダップが冷静に言い放った。
グミは俯いたまま、何も答えなかった。
「グーミリア、体調はもとに戻りそうか??」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい」
短く、小さく呟いた。
「よろしい。では本題を言う。新たなミッションを発表する」
「・・・新たなミッション・・・ですか??」
ミストレが曖昧に言った。
バウゼンがこれに続いて言った。
「まず、グーミリアをチームオーガに加えることだ」
「グ・・・グミがオーガに!?」
エスカバがグミを見ながら言った。
「グーミリアをチームオーガに加えることで、更なる力が加わる。そして、ミッションをしてもらうのだ」
グミは、チームオーガの詳細をディスプレイをひらいて調べだした。
「・・・チームオーガ・・・私が・・・??」
今まで俯いていたグミが、顔をあげ、ディスプレイを見た。
「うむ。お前には副キャプテンとして頼むぞ、グーミリア」
グミは頷いただけで、返事は返さなかった。
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