二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 54章 イリスvsミキ 弐 ( No.106 )
日時: 2011/08/10 20:35
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

「次はお前だ出て来い、キルリア!」
イリスの二番手はエスパータイプのキルリアだ。
「キルリア、サイコキネシス!」
キルリアは強力な念力を放ち、ポリゴンの動きを操作するが
「ポリゴン、テクスチャー!」
ポリゴンは自身のタイプをテクスチャーで変化させる。
そしてポリゴンは地力でサイコキネシスを破り、サイケ光線を放つ。その威力から、たぶん今のポリゴンのタイプはエスパータイプだろう。
「キルリア、テレポート!」
そこでキルリアはサイコパワーを利用した瞬間移動でポリゴンの背後に回る。決して素早いとは言えないポリゴンは、そのいきなりの行動に対応できない。
「シグナルビーム!」
そうこうしているうちにキルリアは色彩を束ねたカラフルな光線を至近距離から発射し、ポリゴンを吹っ飛ばす。
「ポリゴン!」
テクスチャーでエスパータイプになったのが災いし、ポリゴンは弱点を突かれて戦闘不能となった。
「戻って、ポリゴン」
ミキはポリゴンをボールに戻す。そして次のボールを取り出す。
「次はこのポケモンです。出て来て、サーナイト!」
ミキの二番手は、白と黄緑を基調とした、人間の女性のようなポケモン。包容ポケモンのサーナイトだ。
「サーナイト……キルリアの進化系!?」
イリスは目を見開く。ポケモンと言う生物は、世代一つとっても力関係がはっきりと分かれるもので、その差は大きく、歴然としている。
端的に言えば、進化系は進化前よりも遥かに強いのだ。
「サーナイト、シャドーボール!」
「やるしかないか……キルリア、テレポート!」
キルリアはサーナイトが放つ影の球を瞬間移動でかわし、サーナイトの背後を取る。
「炎のパンチ!」
「かわしてマジカルリーフ!」
キルリアは拳に炎を灯してサーナイトに殴りかかるが、サーナイトは流れるような動きでキルリアの拳をかわし、念力でコーティングした無数の葉っぱを飛ばす。
「キルリア。テレポートだ!」
キルリアはテレポートでその無数の葉っぱをかわそうとするが
「やっぱり無理だよな……」
マジカルリーフは必中技。喰らうか相殺するしか、消し去る手立てはない。
「物は試しに、サイコキネシス!」
キルリアは強力な念動力で襲い来るマジカルリーフを止める。しかしマジカルリーフの量はかなり多く、動きを遅くするだけで精一杯だった。
「サーナイト、十万ボルト!」
そしてそんな隙だらけのキルリアに、サーナイトは超高圧電流を流し込み、攻撃。完全に無防備だったキルリアはその電流の直撃を喰らい、大きなダメージを受けた。
「サイコキネシス!」
さらにサーナイトは念動力でキルリアを中に浮かせ、地面に叩きつける。
「そのままでシャドーボール!」
そしてサーナイトは地面に押さえつけているキルリアに向け、影の球を発射。もしこの攻撃を喰らえば、キルリアは戦闘不能になるだろう。
「くっ……キルリア、テレポート!」
しかしキルリアは力を振り絞っててレポートし、シャドーボールを回避する。
「シグナルビーム!」
そしてサーナイトの背後へと移動したキルリアは、色彩を束ねた光線を至近距離から発射し、サーナイトを吹き飛ばす。
「今のは相当効いたはずだ。このまま行くぞ、キルリア、サイコキネシス!」
キルリアは念動力を破壊力を持つ念波に変換し、サーナイートに向けて撃ち出す。
「サーナイト、こっちもサイコキネシス!」
だがしかしサーナイトも念動力を放ち、キルリアのサイコキネシスとぶつける。そうなれば必然的に進化系であるサーナイトのサイコキネシスの方が高威力なため、キルリアのサイコキネシスは押し返され、キルリアは吹き飛ばされる。
「止めだよサーナイト、シャドーボール!」
サーナイトは吹っ飛ばされているキルリアに向けて、影の球を発射。キルリアはその攻撃を避ける事ができず、直撃を喰らってしまう。
「キルリア!」
地面に落ちたキルリアを見ると、目を回している。戦闘不能だ。
「戻れ、キルリア。よくやった」
イリスはキルリアをボールに戻す。相手は進化系だったのだから、攻撃をまともに一発入れただけでも良いとしよう。
「次はお前だ。頼むぞ、フローゼル!」
イリスの三番手は水タイプのフローゼルだ。
「マジカルリーフに十万ボルトを覚えているサーナイトに対して、水タイプのフローゼルで来ますか。そのポケモンのチョイスには、何か作戦でも?」
「なに、どんな技も当たらなければ意味がないのさ。フローゼル、ファイターショック!」
フローゼルは勢いよく拳を振り抜き、サーナイトに向かって衝撃波を飛ばす。
「サーナイト、サイコキネシス!」
サーナイトはその衝撃波を、サイコキネシスで止める。そしてそのまま攻撃に移ろうとするが
「アクアジェット!」
フローゼルはそれよりも早く動いていた。フローゼルは激しい水流をその身に纏い、超高速でサーナイトに突っ込む。
「くっ、マジカルリーフ!」
「氷の牙で止めろ!」
サーナイトは反撃にと念力でコーティングした葉っぱを出現させるが、その葉っぱはサーナイトもろともフローゼルの氷の牙によって凍らされてしまった。
「ツヴァイテール!」
そしてフローゼルは硬化させた二又の尾を振り、サーナイトの氷結部分に叩きつけ、吹っ飛ばす。
イリスvsミキ、師弟対決は、一進一退の攻防が続くのであった。



今回は前回の続き、イリスvsミキの師弟対決です。ちなみにイリスとNのバトルではタイトルが『イリスvsN Ⅰ』という風に回数をローマ数字で表しています。チェレンの場合は『イリスvsチェレン 1』と算用数字で、ミキの場合は『イリスvsミキ 壱』と昔の漢数字で。え?ミキの時だけ三までしか出来ないって?大丈夫です、昔の漢数字はちゃんと十までありますので。そういえばベル戦だけやってないですね。ベルの時は『イリスvsベル 一』みたいに普通の漢数字になるでしょうね。では、今回は長いあとがきになったので、この辺で終了です。次回もお楽しみに。